プロの声優は、年をとっても(失礼)色っぽい声が出せるから…「このバカチンが!」

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 色っぽい声を出せる声優は、いつまでも…。ネクロマンサー狩り!

悪いことをしようとしていたら異世界に召喚されたので、悪いことの続きをやっています。

「死体って、良いよな。大好きだ」

それだけを聞いても、俺って悪いやつに思えないかな?

え、どうでも良い?

で、最近さ。

ある墓地から、悩ましい声が聞こえてくるようになった。

「ねえ、きて…。こっちに、きて」

おお。

かわいい声だ。

すぐに、声のする墓にいきたくなった。

死の香りプンプンのネクロマンサーは、あこがれクラス。

死体とか霊とかを利用した、ネクロマンシーっていう秘術を使ってさ。

スケルトン系アンデッドを、作り出してさ。

そいつらをあやつって、のぞきとかスピード違反、自爆、トランプの七ならべでカードの流れを止めたりと、悪いことばかりやってしまえ!

とりま、ターゲットを殺して墓に埋める。

ネクロマンサーの仕事、スタート!

埋めてさ。

しばらくしたらさ。

あんたがた、どこさ。

墓から、埋めたやつを掘りおこしてさ。

ネクロマンシーの秘術を、かける。

気を付けたいのが、埋めたやつの状態。

腐りすぎて、「卵のドロリンチョ」みたいになっていることもあるから。

「ファミレスの料理かよ!」

そこ、ツッコミどころかな。

そんな俺には、マイルールがある。

「埋まっている死体なら、何でもアンデッド化させて復活させる。…は、ダメ」

そこ、大切です。

この前に死んだ3丁目の鬼BBAとか、復活させたくないもの。

あの人、うるさいからなー。

「こら、ネクロマンサー!どうして、あたしをアンデッド化させて復活させたんだい?死者の国で、ゆっくりしとったのに!バカチンが!」

言いそうだから、注意。

あ、そうだ。

生きているときに声優をやっていたっていう死体にも、注意したほうが良いぞ。

「ちょっと~、もう!私を掘りおこしにくるのが、遅い!こっちにきてって、何度も呼んだのに♥️」

そういう声でせまる人に、だまされる。

…はい、そうです。

実は、色っぽい声で呼んでいたのはおばちゃんでした。

そう言うと、たまに疑問に思う人が出るようですが。

「ウソだあ。おばちゃんに、色っぽい声が出せるか?」

わかっていないねー。

元々色っぽい声を出せる声優って、何年たっても私生活でも、

色っぽい声が出せるんだぞ?

ホントだよ。


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