第41話 戦国時代の引きこもり

 織田信長の異母弟に織田信照という人物がいたそうな。


 この人物は、織田越中者天性魯鈍人也といわれ城から出ることが少なかったという。現代で言うところの引きこもりだったと思われる。そのため、戦での活躍もなく、政治での活躍もなく城に引きこもって生活していた稀有な人物ともいえた。


 だが、そんな信照も戦場に出た記録がある。


 時は、1582年、信長が死去した後は次兄・織田信雄の家臣とり、1584年の小牧・長久手の戦いになんと、あの信照が参戦したという。


 信雄の命で、奥城を守ることになった信照は意気揚々と戦場に臨んだという。活躍を上げて汚名を返上しようとしたのかもしれない。


 しかし、戦が起こると羽柴秀吉軍の攻勢にあっさり敗れて落城、捕虜となってしまった。だが、信長の弟であるということから一命は助けられ、戦後は再び信雄に仕えたとされている。


 その後、信雄からは一門衆として重用され、沓掛城城主として2,000貫文の高禄を与えられている。


 しかし、1594年7月7日、熱田神宮に長刀を寄進された以降の動向は不明だという。

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