第22話 年内の目標
第一章
年内の目標
今まで狩ってきた獲物たちの魔石も既に原初の剣に吸わせており、現在はこうなっている。
心装顕現→ 魔剣顕現lv2(15/200)
原初の剣lv1(70/100)
ここに今回とってきたストロングベアの魔石を食わせる!
心装顕現→ 魔剣顕現lv2(25/200)
原初の剣lv2(4/200)
よし!原初の剣をレベルアップさせることが出来た!!!
どれどれ、効果は…っと!
ボーナス ◯原初
(剣)経験値取得up(小)
予想していた通り経験値効率がさらに良くなった!これで魔石の吸収率も上がるといいんだけどなぁ…
「エル!今日の狩りは休みだ!いいかー?」
部屋で魔石を食わせていると父が階下から声をかけてきた。
「はい!勿論ですが、どうなされたのですか!?」
聞こえるように声を張り上げながら部屋を片付けて下へと降りていく。
「いやな、伯爵様からの手紙が来てちょっと出ていく必要があるんだ。」
頭をポリポリとしながら至極面倒臭そうにしている。
「はぁ、お仕事って訳ですね。何か手伝えることとがありますか?」
「そうだな。お前のペースで構わんから狩りは続けておいてくれ。決して無茶はするなよ?最悪何かあれば俺を頼るか、母さんを頼れ。母さんも現役を退いたといえど元プラチナ級だ。」
そういえば、家の中の姿しか見たことないから分からなかったが母さんも父さんのパーティメンバーだったんだっけか。
「分かりました。父様もお気をつけて。」
「おう!」
フル装備の父を見送った後、母と食事をしながらなんの仕事をしに行ったのかふと気になって聞いてみた。
「そういえば、父様は何の仕事で伯爵様の所へ向かったのですか?」
「え?伯爵様の元へは向かってないわよ?伯爵様の依頼は王都からくる、さる方の護衛と出迎えをして欲しいって事らしいわ。」
「あー、父様はそこらの騎士とは違って実力はピカイチですものね。母様も呼ばれたのではないですか?」
「あら、よく気づいたわね。私も呼ばれてたわよ。けど、エルもいるし前線で戦わない私がいても護衛には向かないからやめておいたわ。」
「お母様は後衛職だったのですよね?役割は何をされていたのですか?」
「私はメインヒーラー兼後衛アタッカーをしてたわ。まぁ、いろんな魔法を使っていたのよ。」
「へぇ〜!お母様のおかげで僕は魔法がうまく使えるのかもしれませんね!」
その言葉を聞いて母は満面の笑みを浮かべる。
「まぁ、属性はそうかもしれないけれど今の実力に関しては貴方の努力の結果よ。しっかりと誇りなさい。」
「はい!」
この日をきっかけに母と食卓を共にするときは冒険者の頃の話をメインにするようになった。
特にどんな魔物を相手にしたとか冒険者として生きていく上での豆知識だったりと情報収集をメインにしていた。
それと並行して今まで父様と鍛錬していた朝の時間は少し短めの素振りにして切り上げていた。
そうする事で母の家事を手伝う時間を捻出して魔法の訓練を長くするためだ。実際魔法の訓練時間は伸びて少しずつ魔法に関する実力も上がっている気がする。
今も寝る前には魔力をできるだけ使い切れるようにしている。
あとは、狩りの時間を3〜4日に1回だったのを2日に1回に切り替えた。
父様がいない分どうしても速度は落ちてしまうし警戒するポイントも増えて手間がかかる。
だから狩りの回数自体を増やした。浅層と中層を交互に行く事で全体的に狩れる様にしている。
しかし、どんどんと日が経つにつれて魔物の量が増えている気がするのが少し気がかりだ。
半月ほど時間が経ち少し肌寒くなってきた頃父から手紙が来た。
もう少しで護衛している方が男爵様の首都に着くから帰られる事とこちらを心配している事が書かれていた。
「はぁ、後ちょっとで父様も帰ってくるしそれまでには今年の目標を達成しておきたいな。」
俺は当様の手紙の内容を思い出しながら中層を駆け抜けていた。
今現在のステータスはこうだ。
スキル
ユニーク 心装顕現 lv1 (530/600)
ツリー表記
心装顕現→ 魔剣顕現lv2(25/200)
原初のlv2(4/200)
第二の剣
→魔槍顕現lv1(38/100)
原初の槍
→魔斧顕現lv1(22/100)
原初の斧
→魔盾顕現lv1(78/100)
原初の盾
→魔弓顕現lv1(1/100)
原初の弓
→魔杖顕現lv2(3/200) new!
原初の杖lv1(5/100)
第二の杖
魔剣顕現→原初の剣→第二の剣
ボーナス ◯原初
(剣)経験値取得up(小) new!
(槍)素早さup(極小)
(斧)体力up(極小)
(盾)頑丈さup(極小)
(弓)器用さup(極小)
(杖)魔法適性up(極小)
◯第二
(剣)力up(極小)
(杖)魔力up(極小)
現在のメイン武器ということもあり杖はさっさとレベルを上げたが、次にレベルを上げている盾がもう少しといったところだ。
今年中に半分はレベル2にしておきたいしもう少し力を入れて狩りをしないとな。
今の俺は槍や斧を使っている。剣をこのまま極めるつもりでもあるが折角のスキルを腐らせるのも勿体ないし父がいない今だからこそ自由に練習ができる。
一つ勿体無いと思うのは父のようにおしえてくれる人が居ないから我流になってしまうことくらいだろうか。
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