第119話 異世界の剣すげえ



 雪原にて、異世界の剣士ミブロと相対してる。

 ミブロは平正眼にかまえている。


「シッ……!」


 ミブロが突きを放ってきた。

 私は垂直にジャンプする。


「ふぇ……? なんでジャンプ? 大げさじゃ……?」


 私の遙か背後に立っている古竜が……


 ズドォン……!


「ほぎゃぁあああああああああああああああああああああ! なんか急に地面に穴が開いたぁ……!?」


 古竜がぺたんとその場に尻餅をつく。

 彼女の目の前に、巨大な穴が出現していた。

「なにこれぇ!?」

「ミブロの突き技ですよ」

「突きぃ!? 突きでこんな離れたところに、こんなでけえ穴が開くわけないじゃん!」


「ただの突き技なら……ね」

「どどどど、どういうこと!?」

「彼女は刹那の間に、三度、突きを放っていたんです」


「三度の突き!? 一発目だって見えてなかったのに、三度も突きを放ってたのかよぉ!?」

「ええ」


 しかし、ふむ。


「見事な三段突きですね。天然理心流、でしたか」

「天然理心流……?」

「異世界の剣術ですよ」


 かつて存在した、新撰組という組織で使われていた剣術だ。 

 実際に見たのは初めてだったが、なんという鋭い剣だ。


「い、異世界の剣術って、こんな離れた場所に大穴開けるような凄いものなのかよ……?」

「さぁ」


「いやさぁって……」

「実物を見たのはこれが初めてですので」


 歴史小説や、アニメとかで見たことがあるが、実際の剣は初めて見た。

 天然理心流の三段突きはかなり凄い、くらいの知識しか無いのだ。


「すげええ……異世界の剣術……すげえ……。こんな離れた場所に、こんな大穴開けちまうなんて……異世界の剣……こえええ……」


 まあ実際の新撰組の剣が、どのような威力だったかはわからないけども。  

 しかしこの目で見た、ミブロの剣はすさまじい威力をしていた。


 ミブロが新撰組とどういう関係だったのかは定かではない。が……。

 ミブロが天然理心流を使っているのは、事実。うん……。


「新撰組って、凄かったんだなぁ」


 まあアニメやマンがでは、突きで壁ぶち抜いてたり、ゼロ距離から硬い盾をぶち抜く一撃を放ったりしていたからな。


 実際の新撰組の人たちも、今ミブロがやったくらいの、威力の剣を使っていたのかもしれないな。

 

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