第34話 今度は腰!?
そして両隣と指を絡めてひさめさんとの物理的距離も縮まったころ、みんなの準備が整うのを待っていたら、今度は左の腰に微かな温もりを感じた。
自分の目では見られなかったから確実とは言えないけど、私の考えが間違っていなければ、
ひさめさんが一瞬左手を私の腰に回して、嫌かもなと思ってきっとやめたんだ。
腰に手を回すって、多分かなり距離近くなるよね……
そしてちょっと仲良いだけの人にはしないよね……
少なくともひさめさんは、これくらい濃い目のスキンシップはポンポンしないはず。
すみだんにやってるの以外は見たことない。
てことは、だよ?
私、すみだんの次くらいにはくっついていたいって思ってもらえてるという認識で良いんだよね…?
(ゆみの場合はひさめさんから行かなくてもゆみの方からくっつきに行くから、また別だけど。)
つまりひさめさんにとってすみだんが恋人なら、私は第1浮気相手ってことだよね(←違う)
……浮気相手、か。
自分で言っといてちょっと悲しくなった。
でも、私の恋は浮気よりは許される恋だよね……?
勝手に片想いしてるだけだから。
相手に恋人がいるかいないかは知らないし。
自分も相手も女子ってだけ。
とにかく、その日は距離が全体的に近くて幸せだった。
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