第31話 天秤にかけられて?
……!? え、!?
驚きで思わずもう1度上から下まで舐め尽くすように見る。
Aチーム
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……やっぱりそうだ。間違いない。
ひさめさんと同じチームになれたんだ…!
やっと理解できた私は、満面の笑みを浮かべ、心の中で大きくガッツポーズをしてその事実を噛み締めた。
チームを決めたのは、さっきも言った通りひさめさんとすみだんだ。
身体能力やその種目への適正を中心に考えたんだろう。
ひさめさんとすみだんが両チームのキャプテンである以上、2人は絶対に同じチームにはなれない。
誰も仲の良い人がいないのは、好き嫌いの激しいひさめさんにとっても楽しくないから、交友関係も配慮したかもしれない。
とすると、私たち2組の中でひさめさんとよく話すのは、すみだんを除けばゆみと私だけ。
その2人が天秤にかけられた時、多分身体能力の優れた方がすみだんに連れていかれ、劣った方がひさめさんに引き取られたってことかな。
ひさめさんの身体能力はトータルで見ると学年トップだから、誰も勝てないのだ。
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