第13話 修学旅行で2Sを撮る約束

中Ⅲの修学旅行で、


りっちゃん「後で一緒に写真撮ろう」


って言われた。

写真を撮れる状態が珍しいし、修学旅行にテンション上がって、結構みんな色んな人と写真撮ってたから、まぁその流れかなと思って


私「うんいいよー」


とか答えたけど、内心超絶嬉しかった。


(え、待って、夢に見てすらいなかったりっちゃんとの2Sですか!?ヤバい、変な顔しないかな)


とか思いながら、後でっていつだろうな〜とちょっと考えた。

これを言われたのが最終日で、余計にタイミングが無さそうだったから。



案の定そんな機会は訪れなくて、ついに最寄り駅まで来てしまった。

ただ小学校が一緒なだけあって、最寄り駅も一緒だから、もしかして待っててくれてかな〜と思って改札を出ると、私を出迎えたのはお母さん。

重い荷物を自転車に乗せて運ぶために来てくれたらしい。

確かに嬉しいけど、りっちゃんがいないことが残念だった。


お母さんと2人で駅の階段を降りてちょっと歩くと、バスターミナルの端にこぢんまりと、りっちゃんとその仲良しの小林明良こばやしあきらがいた。


さすがにこれはヤバいと思った。


もしかして一緒に帰ろうとしてた?

とか思っちゃったけど、とりあえず写真撮ろうって約束してたから、お母さんと歩きながらも2人の方に寄ってった。

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