第11話 私たちは中高一貫生

私たちが通ってた学校は中高一貫で、1個上の代から高校で入る高入生の募集が無くなって、6年間同じメンツで過ごしてた。


高1で、中Ⅰの時以来のひさめさんと同じクラスになれた時は、めちゃくちゃ嬉しかった。

いるかどうかも分からないし、別に信じてるわけでもない神様へのお願いの中で、1番強かったのが、ひさめさんと同じクラスにしてくださいってこと。


それだけじゃなくて、ゆみとすみだんと、もう1人の仲良しの塩谷南海しおたになみとも同じクラスになれて、他の友だちできないんじゃないかとちょっと不安にはなったけど、最高の高校生活の始まりだった。


補欠入学だったなみちゃんは、勉強が追いつかなくなったり、ちょっと病んじゃった時期もあったりして、高1の1学期いっぱいで転校した。

すごく悲しかったけど、今もLINEは繋がってて、VOOMを投稿したりステメに学級委員になったって書いてあったりして、元気そうで安心してる。

クラTにはなみちゃんの名前も入ってる。

また会えるといいな。



なみちゃんの転校は、私たち4人の密着具合に拍車をかけた1つの要因だったと思う。

ほぼ毎日毎休み時間、誰かの席(大体すみだんかひさめさん)に集まって、授業とか勉強の話もするけど、基本的にはどうでもいい話ばっかりして盛り上がってた。


私はその時間が幸せだった。

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