第9話 ネットオークションで落札を焦る方法
俺はこの日のために銀行やアプリ、通帳。
ソレらに着目した。
そして、アプリで自分の銀行口座に預けた金の残金がわかることも知った。
いろいろ連携していいものか悩んだが。
パスワードも複数わざわざ考えて大事な日記の表表紙をめくった裏に書いておいた……。
忘れたら、これを見返せばいいだけ。
我ながらビビリだ。
さて、オークションの行方は。
すぐに入札され返された。2度くらい、繰り返して、熱くなりながら、それでも、熱い頭をフル回転させて、
「これ! 延々とつづくのかよ! 予算が足りなくなっちまう!」
またかよ!!
そこで、冷静になった。
?
オークション終了時間まで、時間がある……。
前回の真紅の時も同じように、俺は勇敢にも借りた金で戦い続けたのだ。
そうだ……。
「相手にも『入札』され返された、更新された通知が当然いく……。向こうも落札したいに決まってる。どうしよう……、俺より金に余裕のある、この日のために貯めてたやつだったら……」
オークションは勝ち負けじゃないと思ってる。でも、フリマアプリは速いもん勝ちだ。その分、負けた、と思うこともある。
俺は……。
「オークションの駆け引きについても学ぶべきだったな……」
今から調べていたら気付かぬうちにオークションの入札時間みたいのが過ぎるだろう……。
「……勘と有金で、気張るしかない……」
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