第3話 深夜の買い物はヤバイ

そこそこの収入はある。

ただ煙草とアルコールに行くだけだ。

それだけは譲れない。


「欲しいか? 人形……。そもそもの定価は……」


ドール(人形)の値段を調べる。


「……、俺が高校生の時に売られてたの、十万じゃん……。あれ? 顔が違う。会社が違うのか? アリかよソレ。あ、プーリップってやつも出てる」


こいつら集結させて写真撮ったら、マトリョーシカじゃないけど賑やかで楽しそうだな……。


〈オークション 2日〉


「……明日までか……、って、別に、俺……、俺」


堅実に貯金してる奴らがすごいと思う。

毎月数千円しか残らない俺。


「金って、案外、簡単に借りられるって聞いたな……」


俺は「金 借りる どこ」で検索をかけたら、勝手に安心安全な3社紹介ページが出てきた。


プロ◯ス……。


よく聞く名前だ。


時間は深夜だった。


画面を戻して例のオークションへと戻る。


「にっ!」


二十万?!


また額が上がっている。調べてみると完全に未開封のものだと三十万近い。


「……誰が買うんだよ、こんなん……」


それでも、そのドールの広告と出品された商品の画像を何度も見る……。


……収入、そう、収入はあるんだ……。


深夜。俺は消費者金融の一覧表を見た。

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