読んでくれてるんだ。借金奮闘ゼロ思考。
明鏡止水
第1話 それはある日の台風1号
一人暮らしだった。
ただし、家から近いし(2キロ位)。
保険証とか運転免許証、書き換える必要なくない?
クレジットカードも住所そのままで、実家に届けばいいじゃん。どうせ週末帰って母親の手料理(あったら)食うし。
……なにか問題ある?
とりあえず働いていた。
車の支払いって、でけえーのな。
あと好きな時にセブンイレブンの金のなんたらシリーズを買うと高い。
それでも、余裕で生活できるし。
ただ煙草は毎日一箱吸うしカートンで買ってる。
アルコールは凝ってる自分に酔ってジンとかウォッカとかベルモットとか、キュラソーとか。
どこのコナンの世界? みたいな。
とにかく混ぜて、作るのが好き。
ビールと焼酎も飲めるけれど、学生時代ちゃんぽん、っていういろんな酒をがぶがぶ飲むのに狂って、マッコリはもういいや。ってかんじ。
あの頃なんであんなに色んな酒飲んでたんだろ。
とりあえず、今は亜流カクテルにハマってアパートの部屋は瓶だらけ。
たぶん、満喫できていいんだろうな。
そんなオレには夢がない。
出世はしたいけど上と下の板挟みは嫌だ。
幸い風通しはいいので今の会社はブラック企業じゃないと信じたい。てか、定時に帰って! って言ってくれる。
まじ、感謝。
「今月も、家賃払って、食費は3万は絶対いくし、好きなサウナは好きかどうかわからなくなって行ってないし……、結局酒と煙草で金残んねーし、でも……」
不登校続いてた高校生の時より、いいや。
勉強も何もしてなかったし、出席日数だけ足りればよし。自分でもどうしてそんなにテストサボったり部活入らなかったり、ゲームも特にせずに無気力で何にも興味なかったのか。
「サウナくらいだな。オレから毒素出そうと気ばってきたやつ」
エロいものを見てのオ◯ニーも自分は満たされなかった。ティッシュの無駄。というか、必要性がわかんない。
大学では彼女はできなかったけど今入った会社では彼女ができた。でも同じ会社に通うのって、なんかこう、喧嘩もしないし、周りには別に内緒にしてないし、刺激も求めて無いのに。
なんか別れよっか、みたいな感じで。
彼女は、別れ話共に条件のいい会社へ転職していった。
ナニソレ。オレ残されたの? ひとりで?
もう恋愛はいいや。恋愛経験一人だけれどそう思っちゃう。次は求めてくる系の恋愛に慣れた人がいい。
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