第3話・目的
そして私は言われるがまま大塚駅前に。
行ってみると駅前には多くの人だかりがあった。
何だろ?
少し遠めだけど人だかりの中心を見る事が出来た。
そこにいたのは今年から大塚を中心にバズっているご当地アイドルランバーちゃん。
ここ来る前に大塚調べた時出て来た子だ。
じゃあ周りにいるのはファンの方々かぁ。すごいな。熱が。
「見るのじゃアレが今の大塚の神じゃ」
「え!!?」
「彼奴は人間ではない。ワシと同じ神じゃ」
「いやいや神様なら何でアイドルやってるの!?」
「神とは確かにワシのそうじゃが神々しく美しく完璧、最高!な存在じゃが。必要なものがあるのじゃ」
説明に必要のない自分褒めが大量に入ってた感じするけど。
「それは人間の信仰心!」
「シンコーシン!」
「分かってないじゃろ」
信仰心。それは人に想われる気持ち。その気持ちの力をエネルギーに神人は奇跡的な力を発揮する。
「そんな感じ?」
「そんな感じじゃ。存外頭は悪くない様じゃない」
これでも春から大学生だからね!
「彼奴はアイドルをやる事で信仰心を集め、ワシの大塚での神の座を奪ったのじゃ!そのせいでワシは人間から忘れられ信仰心はなくなりダイナマイトバディも維持出来なくなったのじゃ!」
「何で取られちゃったの?そんなに簡単に奪えるものなの??」
「それは話せば長くなる・・・・」
元神は語った。
それは年の始まり。神々の宴会での話。
「何じゃ貴様〜この酒が飲みたいじゃと〜!!?」
「そうだよ!飲ませてよ!」
「バカを言うな!これは神酒!神のみが飲める神聖な酒じゃ!ただの神人の貴様が飲めると思うな!」
「いいじゃん!いいじゃん!少しくらい!」
「ダメ〜!悔しかったら神になるんじゃな!アハハ!アハハのハ!!」
「むぅ〜〜〜!奪い取ってやる!オマエの神の座を!!」
「そしてワシは神の座を奪われた」
くだらなーい。この上なくくだらなーい。
日本の神様は海外と違ってすごい自分本位のが多いって聞くけどここまでとは!
「ワシはまたあの神酒を飲む為に神の座を取り返すのじゃ!」
「この話が短編で良かったよ」
「さぁ信者一号!奴より人気神になる方法を考えるのじゃ!」
「ええ〜〜〜〜!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます