20話 実技訓練
入学から1週間がたったある日。
先生から「明日から実技訓練を行う。明日は、制服ではなく動ける服装で地下の体育館に集まってくれ。」と言われた。
翌日
俺は、たけると一緒に地下の体育館へと向かっていた。
「はぁ〜憂鬱だ」
たけるがつぶやく。
「どうしたんだよ」
「実技訓練が嫌なんだよ」
「なんでだよ、お前ならそうそう負けることもないだろうに」
「そりゃ負ける気はしねぇーよ」
「じゃあ、なんだって言うんだよ」
「実はな……」
たけるの言ったことを説明するとこうなる。
学校が始まる前からだが、たけるはみくと一緒にいることが多い。俺が言うのもなんだが、うちの女子メンバーはみんな美人だ。そのため狙っている男は多いことは俺も知っている。
能力者の中にもみくのことを狙ってるやつが何人
かいるらしいのだ、そんなヤツらがたけるに一騎打ちを申し出たのだそうだ。
「言っとくが、お前も他人事じゃあ ないからな」
たけるに言われる
「お前だって、いっつもさえといるから、結構妬まれてるぜ」
「えっ、でも俺は一騎打ちなんて申し込まれてないぞ」
「そーだろーな、お前は、先生からよく呼ばれたりしてるから、あまりかかわり合いにはなりたくないんだろ」
「へぇ〜、これに関しては先生に感謝しとかねぇーとな」
そんなこと話していたら体育館に着いた
「あっ、やっと来た」
そう言ってさえとみくが近づいてくる
視線が痛かったが極力気にしないようにした
「悪いな、またせたか?」
「別にそーいうわけではないよ」
「あれ、はるかとちなは?」
「あれ、聞いてない?
はるかちゃん達はオペレーターの方だからこっちには来ないんだよ」
「へぇ〜、そうだったのかサンキュー」
俺は答えてくれたみくに感謝を伝える
そんな感じで話していると全員が揃い先生が話し始めた
「もう、入学して1週間もたったということで、今日は最初にパーティーまたは部隊を組んでもらおうと思う。もちろん、ソロがいいと言うならそれでもいいぞとりあえず30分位で決めてみてくれ。」
先生がそう言うと、うちの女子メンバーのところに男子がいっせいに集まった
「さえさん、そんな男ではなくこの俺と一緒に活動しませんか?」
俺は、その言葉を隣で聞いて一言余計だと思ってしまったが、さえは結構まじで頭に来たようで
「ふんッ、誰がお前みたいな人を見る目がないやつと一緒に活動なんてするか……」
「さえ、ストップ 怒ってくれるのは嬉しいけど、俺は気にしてないからその辺てやめにしなよ」
相手の男は、さえに怒られたのが怖かったのかめちゃくちゃ萎縮していた
他の女子も結構言い寄られていたのだがイライラしだしたみくがここでとんでも発言をしたのだ
「ちょっといいかな、私を含めた今あなたたちがいいよっている女子たちに、じんとたけるとみなとそれに今、オペレーターの方に行ってるはるかちゃんとちなちゃんこの5人を加えたメンバーは同じパーティーでこれまでも一緒に活動してきたの、ということで私たちはあなたたちがじんくんたちに勝てたらパーティーに入れて貰えるように頼んであげる、私たちは今のパーティーを抜けるなんて気は無いからそれでもいいって言うならじんくんたちに挑んでみてね!」
「おい、みくそれはいくらなんでもそれは酷いだろ。可哀想だ」
「それくらいがいいでしょ、うちのパーティーに入るなら」
「はぁ〜、わかったじゃあ、うちのパーティーに入りたい人ー」
多くの男子が手を上げる
「仕方ない、俺とたけるの2人で相手をする、1人づつは面倒だから2対腕のパーティに入りたい人全員一気に相手しよう。俺とたけるにそれぞれトドメをさせた人がチームに入ることを許可しようじゃないか。
審判はみなとがしてくれ」
「準備はいい?」
みなとの言葉に俺たちはうなずく
「用意、スタート!」
その言葉と同時に男子生徒が能力を発動させめ攻撃を仕掛けてくる
そんな中、俺とたけるは
「一撃必殺と各個撃破どっちにしようか?」
なんて呑気なことを言っていた。
「
『まかせろ』
焔から返事を貰う
どうやらたけるも青龍となにか話している
「俺が一斉攻撃を防いだら後は各個撃破で」
俺がそう言うと
「りょーかい」
軽い感じで返事が帰ってきた
「炎魔
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