17話 養成学校のクラスでは

今日は、入学式だったため担任が挨拶をしてすぐに下校となった。

俺たちは、この後地下にある、特別教室に行って、能力者の方の話を聞く。

今年の、能力者の人数は、52人と例年に比べると少し多い

「じーんくん、一緒に行こ」

さえが声をかけてくる

「ちょいまち……

よし、行こっか」

荷物をまとめて、さえと一緒に教室をでる。

さえと話しながら移動していたら、あっという間に着いてしまった。

教室に入ると「「あっ」」

俺と声をそろえて反応したのは、りおだった。

りおはさえを見てから、気まずそうに席へと戻って行った。

「へぇ〜、りおもこの学校に来てたのか」

俺がそう言うと、さえは笑って

「ふぅーん、なんか仲良くなれそうな気がする」


その後、特別教室の方で俺たちの担任をしてくれる先生が来た。

「今日からこの、クラスの担任をする、ひがしだ、3年間よろしく頼む。

ちなみに俺は、元々殲滅部隊本部に所属していたが、今年から、殲滅部隊育成部にきた。

このクラスにも何人かやばい奴がいるのは聞いているあまり面倒はかけないで欲しいが、まぁ、好きにやれ。」

東先生が生徒に挨拶をする。

「明日は、自己紹介をしてもらう。だから、言うことを考えておけよ。」

「そうそう、じん挨拶の後、少し残ってくれ、本部から伝言が届いてる」

先生の言った本部という言葉に周りがざわつく

「りょーかいでーす」

先生に、お呼ばれしたので返事をしておいた

その後、先生は2つのことについて話た。

要約すると

1.能力が強いからといって、他の人を見下したりするな

2.成績は実力があれば基本的には高くとれるから頑張れ

ということらしい。

「それじゃー今日は解散」

「「「「「ありがとうございました」」」」」

先生の言葉で今日は解散となった。



「じゃあ、じんくん待ってるね。」

さえの言葉に返事をしてから、先生の元へと向かう。


「本部から一言、『本気を出せよ』という言葉を預かった しっかり伝えたからな。

ちなみに今日見た感じ強そうなのはいたか?」

先生は、俺に伝言を伝えたあと、そんなことを聞いてきた。

「なんで俺にそんなこと聞くんです?」

そう質問すると先生は、

「そんなのお前があのエンドスタートのリーダーだからに決まってんだろ。同時侵略を解決した最強パーティー、本部所属で知らない能力者はいないだろう」

「そーなんですね、もうそんなに目立っているとは思ってなかったですね。

あと、質問の答えは、YESですね、俺らのパーティーメンバーに、場合によっては勝てるかもっていう人はいましたね。まぁ、俺は負けないど」

「大した自信だな まぁ、そんくらい自信の方が良いリーダーになるだろうけどな」

「ありがとうございます」

そんな感じでついつい話が長引いてしまった



「ごめんごめん、待たせちゃった」

「いいよ、『雪』と話してたから」

「そんじゃ、帰ろっか」

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