皆さん…34,000PV!! 本当にありがとうございます!!『NEET LIFE』〜現実逃避してゲーム界隈で生きることを決意したヒキニート……気がつけば現実でも無双していました〜
第一章 結論から言うと、新戸初音は昔からお兄ちゃんのことが好きなのである。
皆さん…34,000PV!! 本当にありがとうございます!!『NEET LIFE』〜現実逃避してゲーム界隈で生きることを決意したヒキニート……気がつけば現実でも無双していました〜
NEET駅前@カクヨムコン初参加
第一章 結論から言うと、新戸初音は昔からお兄ちゃんのことが好きなのである。
第1話
ピンポ〜ン♪
「こんちは〜! ○前館で〜す」
「あ、はーい」
俺の名前は、
俺は頼んでいたピザとコーラを受け取り、それを冷房の効いた部屋にあるサイドテーブルへと置いた。
「スマホよし! ピザよし! コーラよし!それから、エアコンのリモコンよし! ふぅ……至高のニートタイムの始まりだ!」
それらの配置を全て確認し終えた俺は、流れるように鉄製のベッド目掛けてかっこ良くダイブしようとした…のだが。
「あっ!」
助走が足りなかったのか、誤って、ベッドのフレームに右の脛を強く打ち付けてしまった……。
「ぐぁぁあぁあぁぁあぁあ! 痛ぇえ! 弁慶の泣き所! マジ痛ぇえ!」
その結果、俺は半泣き状態になり、自室のフローリングをゴロゴロとのたうち回ることとなってしまった。
「ぐぅ……」
俺はなんとか右脛の痛みに耐えながら、「ヨロヨロ」と床から起き上がる。
え?そもそも、なんで俺が、
正直…その件についてはあまり思い出したくはないんだが…。
それは、5年ほど前に会社経営をしていた義父からある程度のまとまった小遣いを頂いたからだ。
義父とはそれっきり一度も会っていない…と言うかむしろごめんだ…。
俺達を捨て、勝手に出て行きやがった…あのクソ野郎のことなんか…。
まぁ、そのお金も今、殆ど底をついて来ているのでそろそろ働かないといけない訳なのだが…。
はっきり言ってマジで働きたくねぇ!!
出来ることなら、一生快適なNEET LIFEを送りたいものだ……。
「……はぁ〜」
俺は溜め息を吐きながらベッドにダイブすることを諦め、渋々ベッドに腰を掛けた…。
今思うと、俺は学生の時に受けたトラウマがある故に、今こうして社会で働くことに対して抵抗があるのかもしれない。
当時の事を思い出すたびに、色々と複雑な感情が芽生えて来やがる。
と。俺は、そんなどんよりとした暗い気持ちすらも吹っ飛ばす程、キンキンに冷えたコーラを一口飲んではベットから立ち上がった。
「……久々に、『RNO』でもやるか」
『RNO』とは、今大人気のゲーム用ソフト
実はこのソフト、元から大人気ソフトというわけではなかったようで、出た当初はその攻略難易度の難しさから売り上げも思うように伸びず、世間ではクソゲーなんて呼ばれていたらしく、1度も日の光を浴びることなくして最近まで姿を消していたらしい。
しかし! 5年の月日が経った今現在、世界で1番影響力のあるサイトで「今! 最もアツいVRMMO!!」と言うタイトルの記事で取り上げられると同時に、世界中で波乱を呼んでいるらしいのだ…。
何故、5年間もの間クソゲー認定されていたゲームが廃る事なく生き延びていたのかということの理由はさておき…何故、5年の月日が経った今になって、急に世間から注目を浴びることになったのか… 俺はその当時少し気になったのでネットで調べてみることにした。
すると。このソフトが世間で取り上げられ出したその理由として、1番有力視されていたのは、『有名アイドル』によるCMや広告等が増えたことが原因だとかなんとか…俺が見たネットの記事にはその様に書かれていた。
「おっ!今日のランダムピザはチキンマヨか!」
俺はゲームの配線を繋ぎ終えると、テーブルに運んだピザの箱を開けては、それをつまみ始める。
俺は、このソフトがクソゲー認定されていた時からずっとやっていたので、今年に入ってRNO歴は5年目と言うことになる…。あと、因みに俺の現時点でのRNOの進捗状況はというと…ほぼ全クリしているようなものなので、ここ最近は放置気味だった…あ、因みにニート歴も今年で5年目を迎えた。
俺がピザを食べ終え、再びコーラに手を掛けた、その時だった。
ドンドンッ!! ドンドンッ!!
突然、俺の部屋のドアが「ミシミシッ」と音を立てると共に部屋全体が揺れた。
誰かが俺の部屋のドアを叩いたのだろう…。
俺の部屋のドアは、比較的薄い構造なので、"通常" であれば「コンコンッ」と軽く叩けば、中にいる者は自ずと気づくくらいの厚さではある。
しかし、中にいる者がVRモノをやっていた場合だと、「通常」とは大きく異なってくる。
実際にVRモノを起動していた場合、意識がかなりゲームに向いている為、大きな音じゃないと気づけない事があるからだ。
その為、家族には俺の部屋に用がある場合は、少し強めでドアを叩くように! と、前もって指示していたのだが…これはあまりにも強すぎる!
だって!「ミシミシッ」て言ったし!
ったく。アイツ……。
俺はドアの向こうにいる人物が誰かを特定することが出来たので、「やれやれ……」と重たい腰をあげてはドアの方へと向かった。
to be continued……。
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