第96話魔族襲来とレベル60
朝飯を食べるため食堂の席に着くと、綺麗なエルフのメイドさんが料理を運んできてくれる。
柔らかい白パンと、コーンスープと野菜たっぷりの肉の煮込みで、肉が柔らかくとても美味しかった。
裏の修練場で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムもライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。
右では、フランとマリアが体術の型と、体の使い方と組手をやっていた。
「わらわも、自ら先陣を切って同行するからのう。安心せいSランク冒険者は伊達ではない」
「私が、エルン国海軍の旗艦エレナ号でお守りして。近衛魔法兵と青いつばさのメンバーと一緒に運ぶ」
「2番と3番艦で、賢者ミローラと残りの近衛魔法兵を。運んでいく」
「4番と5番艦は、他艦の護衛と交易品を積んでいく」
こんな時まで、交易を行うのかと聞くと、海軍も交易をやっていかなければ、食っていけないのさと答えられた。
交易品を積んだ船を、普通は守るものではと言うと、交易品はまた買えるが人の命は、そうはいかないだろと言われる。
仙人の町ブガンは、陸続きではあるが険しい山道を通らればならなく、海路で行った方が断然速いそうだし、兵が行軍で疲弊することもない。
順調な航海に思えたが、3日目の日の出と共に魔族どもが、全長10メートルぐらいのシードラゴンに乗り、太陽を背に襲ってきた。
何十頭の、シードラゴンまわりには、何百匹のドリルシャークが取り囲み、突っ込んで来たがキャプテンエレナは、慌てず縦並び右舷全砲門開けと命じる。
「射程に入った、全艦隊魔装弾を一斉発射」
「わらわも、近衛魔法兵も甲板に出て攻撃するぞ。青いつばさのメンバーついて来なさい」
甲板に出て、敵を見ると魔装弾の一斉清掃を受けて、3分の1が海の藻屑となっていたが、魔族はしぶとく生き残っていて、シードラゴンの氷のブレスと魔族のファイヤーボールや、ウィンドカッターで攻撃してきた。
船の、装甲に多少の傷はついたが、距離があったおかげで他の船にも大した損傷はなく、再び右舷全砲門開けとキャプテンエレナが命じる。
「確実に狙って、再び全艦隊魔装弾を一斉発射」
また、敵の半数が減ったが魔族の5体が防御魔法使い平然としていて、こちらと2番と3番艦に襲い掛かったが4番と5番艦が間に入って、防ごうとして沈められてしまった。
「Sランク魔族が、5体もいるわらわとキャプテンエレナが。2体と戦うのでアーム達も1体頼む」
「女王陛下、残り2体はどうするのですか」
「賢者ミローラと、Aランク近衛魔法兵2名でなんとか。時間を稼がせる」
「残りのAランク魔族は、近衛魔法兵全員で倒します」
どう見ても、Aランク魔族までは手が回りそうにないので、俺とフランがSランク魔族の1体と戦い、ドムとマリアとライラがAランク魔族を倒していきますが、賢者ミローラの応援にリョウを使わせます。
「有難い、わらわ達も全力で戦うから。其方たちも負けるでないぞ」
シードラゴンから、飛び移ってきたSランク魔族3体のうち2体に、女王陛下とキャプテンエレナが戦いをいどみ、残りの1体を食い止めようと俺とフランが女魔族の間に入った。
「小賢しい、お前らごときが私の相手になるか」
「それはどうかな、この前の女魔族同様に葬ってやる」
「お前達か、我が妹達を殺した愚か者は。塵も残さず抹殺してやるよ」
女魔族は、ファイヤーボールを10個出して、体を中心に輪を作り回転させて連弾で、攻撃してきたが俺はフランを引き寄せウォーターウォールで、攻撃をしのぐと同時にフランがアイスアローで、攻撃したがファイヤーボールで相殺されてしまう。
「私達も、全力でいかないと駄目なようだわ」
「馬鹿め、その言葉そっくりそのまま返すよ」
そう言うと、女魔族は特大のファイアアローで攻撃してきて、俺のウォーターアローで相殺しようとしたが、無理で右足を焼かれたがウォーターカッターを叩き込むと、敵はウィンドカッターで対抗しようとしたが、俺の魔法が勝り左肩から腕を切り落とした。
その一瞬の隙を、フランが見逃さずテレポートで死角からの、魔法の空間斬を女魔族に叩き込み絶命させるが、俺に向かってあんな特大の魔法をいくら強力でも、普通サイズの魔法では防げないわ過信しないでと怒る。
青いつばさの、メンバー全員のレベルが60に上がったのがわかったが、フランが俺に駆け寄り右足に目を閉じて祈り、ハイスペルヒールと唱えて魔法が発動して、治してくれた。
「治療は、成功したけど結構な重症だったから。少しの間は動かないで」
そういわれたので、心の中でステータスオープンと念じる。
【名 前】 アーム
【種 族】 人間
【年 齢】 18歳
【職 業】 魔法剣士&ティマー
【レベル】 60
【体 力】 3600
【魔 力】 2400
【攻撃力】 2700
【防御力】 2700
【機動力】 2400 (+240)
【スキル】 アイテムボックス(中) 鑑定(初級) 翻訳 テイマーレベル4
アルパ流剣術レベル4 女神アルナの加護
解体レベル4 調理レベル3 気力レベル4 索敵レベル4
火魔法 レベル2
水魔法 レベル5
生活魔法 火 水
厳しい戦いの中で、テイマーレベル4と索敵レベル4に上がったのは、嬉しい限りであったし素早さアップの、アクセサリーの効果が目に見えたのも良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます