第94話薬草採取と魔物討伐
朝飯を食べるため食堂の席に着くと、綺麗なエルフのメイドさんが料理を運んできてくれる。
白米のご飯と、卵焼きと白身魚の塩焼きに長ネギの味噌汁と、俺の大好きなクラムチャウダーが選べるようになっていた。
裏の修練場で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムもライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。
右では、フランとマリアが体術の型と、体の使い方と組手をやっていた。
「女王陛下に、3日待てと言われたので。冒険者ギルドで薬草採取と。魔物討伐の依頼を受けようと思う」
皆も、それでいいと言うのでリョウの先導で、冒険者ギルドに向かおうとすると、賢者ミローラが2人の近衛魔法兵と護衛として、ついて行くからと言ってくる。
「何も、ミローラさん直々の護衛とは。大げさじゃないですか」
「私が、しなくて誰がすると言うんですか。仮にも貴方達はAランク魔族を倒したのです。Sランク魔族が復讐に来てもおかしくない」
「あたいが、ホーリーレーザーで倒してみせるよ安心して」
「甘すぎますよ、聖女の貴方が1番に狙われるのですよ。Sランク魔族は私が全力でも倒せるかどうか。だから近衛魔法兵も連れてきたのです」
「あたしも、流石にSランク魔族は怖いな。ミローラさんの護衛は心強いよ」
「私も、魔法の空間斬を避けられて。当たらないから魔族は苦手だわ」
「ライラやフランが、そういうならあたいも狙われてるし。素直に護衛が有難いよ」
「レベル差と高い知力から、魔法の空間斬が当たらなかったようですが。それについては私ミローラに考えがあります。今日1日の戦いを見ながら教えますので」
話しながら、歩いていたら冒険者ギルドについて、2番窓口の綺麗なエルフの受付嬢さんに並び順番がきたら、俺達のランクで経験値も良く肉の美味しい魔物はいませんかと、尋ねるとレッドベアが良いですよと答えてくれる。
ギルド掲示板から、薬草採取依頼書10枚とレッドベア討伐書10枚を剥ぎ取って、まずは薬草採取依頼書にしたがって南東の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せるとミローラさん達も見せていた。
「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながらドムとマリアとライラに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」
結果は2時間半で、依頼分と余剰分で約970本の薬草が取れ、その中で約130本がくず薬草でありそれらを、アイテムボックス(中)に収納した。
帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。
2番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると、依頼報酬を含め約銀貨840枚つまり、金貨84枚近くの売上になった。
今回も、薬草採取の売り上げの金貨84枚を、パーティー貯金にする。
昼飯を、冒険者ギルドの食堂で各自が注文し、俺は親子丼定食にしてリョウには親子丼だけを、注文してウエイトレスさん犬も一緒でいいですかと、聞くと従魔でしょいいですよと答えられた。
親子丼は、鶏肉と卵がだしで丁度よく旨味があり、美味しいのと付け合わせのたくあんがカリカリと、食べられてその食感が何とも言えない。
レッドベア討伐書で、生息地が南東の奥にあるとのことなので、門番にギルドカードを見せてミローラさん達と現地に向かう。
「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」
(4頭の群れ、レッドベアを見つけました。風下から近づきます)
「レッドベアが、いるようなのでライラが引き付けて確実に倒す」
「攻撃力が、今までの魔物より強いのでライラは。2頭引き付けてくれれば良い」
「4頭いるので、2頭をライラが挑発で引き付けて右端かから。ライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」
「残り2頭は、リョウの挑発からの高速攪乱と。マリアのプロテクションで足止めしてくれ」
「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」
了解と、皆から返事が返ってきた。
「2頭を倒したら、2頭をライラが挑発して引き付けてくれ」
「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」
ライラが何度か、レッドベアの攻撃がかすりダメージを受けたが、マリアがハイヒール飛ばしてくれて治してくれた。
40頭を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。
ドムは自分のアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきて、ライラは自分のアイテム袋(中)で剣を交換している。
60頭を倒したところで、俺とドムとライラも素材の解体に加わる事にするが、10頭だけ自分達の食用にしたいと言うので皆で狩る事にした時に、ミローラさんに声を掛けられた。
「賢者フラン、魔法の空間斬を使うときに。テレポートで敵の近くに瞬間移動して。空間斬を放つと避けられないでしょう」
「ミローラさんには、全てがお見通しなのですね。テレポートは使い慣れていませんが。やってみますので見ていてください」
フランが、一瞬消えてレッドベアの背中の近くに現れ、魔法の空間斬を叩き込んで絶命させるのを、10頭つづけて皆に披露した。
「流石は、フローリ様の孫でフローラ様の娘ですね。魔法を扱うセンスが抜群です」
「そんなことありません、空間魔法を授かった時から。テレポートは隠れて練習していただけです」
青いつばさの、メンバーのレベルは57に上がっていた。
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