第91話鰻屋とフランへのプレゼント
朝飯を食べるため食堂の席に着くと、綺麗なエルフのメイドさんが料理を運んできてくれる。
きつねうどんと、卵焼きと海苔にお味噌汁でとても美味しく、俺とフラン以外のメンバーも、箸を使ってなんとか食べていた。
裏の修練場で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムもライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。
右では、フランとマリアが体術の型と、体の使い方と組手をやっていた。
Sランク冒険者の、賢者ミローラさんとキャプテンエレナが、2時間半ほど指導してくれて、Aランク冒険者に劣らない実力があると言い、早くBランク冒険者の昇級試験を受けるように諭される。
「ところで、今回の王都全体への結界の報奨金なのだが。フランド国から白虹貨100枚貰ったそうだな。それでは我が国も同じ額を出そう」
「女神様の、命じられた事をしているだけですのでそんなにいただけません」
「わらわからは、受け取れないとは言わせぬぞ。その代わり昼食会をわらわの夫や子供達とやるので。フランを貸してほしい」
フランは、どうなんだと聞いたらここまで来たら、最低限の親戚付き合いもしないといけないわねと、答えて納得してくれた。
早速、白虹貨100枚つまり金貨100000枚を、均等配分にして1人に20000枚を渡すと、マリアが今回も目を回して倒れてしまい、女王達にまた体調を崩したのかと心配されたが、多額の報奨金に目を回しただけですと答える。
リョウの先導で、フランを城に残して俺達とキャプテンエレナは、冒険者ギルドに向かい1番空いている2番窓口の、綺麗なエルフの受付嬢さんに並びBランク冒険者への、昇級試験を受けたいと伝えた。
実績は十分なのですが、前回の昇級試験からあまりにも、期間がたっていないですねと言われたが、キャプテンエレナが女王陛下の推薦状を、綺麗なエルフの受付嬢さんに見せると、態度が一変して手続きを進めてくれる。
Bランク冒険者への、昇級試験はレッドオーガ10体の討伐ということで、昇級試験討伐書を貰った。
「レッドオーガは、強靭な魔物なので万全の状態で。向かって下さい」
「そのためにも、燃料補給の為に美味しい食べ物屋を。教えていただけませんか」
「しってますよ、でも情報量ほしいなー」
綺麗なエルフの受付嬢さんの、手に銀貨3枚を握らせると、ニッコリと笑顔を浮かべて子犬亭という、食べ物屋の場所を教えてくれた。
〖ご主人様、名前からして僕の直感が。美味しい店だと告げています〗
子犬亭にこいぬってなんだよ、、、くくく。
(ご主人様、皆もいるのだから壊滅的な駄洒落を。考えるのはおやめください)
リョウの先導で、子犬亭に俺達とキャプテンエレナが向かうと、途中から懐かしく香ばしくて甘ったるい美味しい匂いがしてきて、これは鰻のかば焼きの匂いだとすぐわかった。
店に入ると、ハーフエルフの料理人さんが、鰻のかば焼きを手慣れた手つきで焼いている。
可愛い犬耳ウエイトレスさんが、鰻のコースがうちの自慢の料理ですよと、勧めてくるので皆がそれを注文して、外にいる犬にも同じものを食べさせて下さいと、頼み追加で酒と焼酎も注文した。
運ばれてきた、鰻の白焼きはさっぱりとした食感でワサビ醬油があい、美味しく鰻の骨の素揚げもポリポリと食感が楽しく、酒や焼酎にとても良くあう。
「私も、色々鰻を食べてきたが。こんなおいしい白焼きは初めてだ」
「キャプテンエレナが、言うだけの事はあると思う。わしも焼酎にあって好きじゃ」
「あたしも、酒に合って好きだけどこれだと足りないね」
「あたいも、足りないと思うよ」
お客様、ご安心くださいませこれがメインディッシュですと、可愛い犬耳ウエイトレスがうな重と肝吸いを、運んできてくれ給仕をしてくれる。
運ばれた、重箱を開けるととても立派な鰻のかば焼きが、白飯の上にのっていて旨そうなタレで焼かれていた、一口食べると甘みとタレのこくが絶妙で大変美味しかった。
肝吸いは、吸い物の中の肝をかむと少しの苦みが大人の味で、旨かったが女子供には不評化と思っていたが、皆が美味しいと食べているので流石日頃から、魔物の肉を食べるだけの事はあると思う。
可愛い犬耳ウエイトレスさんに、また注文したいので店長さんに会い、お名前が聞きたいのですがというと、奥からハーフエルフが出てきて店長のヨシーダと申しますと、言ったのでフェニックスのフェニに、買いに来させると伝えた。
「これで、スタミナがつくな頑張れそうだ」
「スタミナって、なにかわからないけど。元気が出来そうな食べ物だよね」
「元気も出たし、本来の目的をこなしに行きましょう」
「それって何、俺にはさっぱりわからないんだけど」
「アームの、鈍さがここでも出たよ。フランの誕生日プレゼントだよ」
「12月20日が、フランの誕生日だよ。覚えておきなヘタレちゃん」
「私が、フランの誕生日プレゼントにあった。店に連れていってやるよ」
キャプテンエレナに、俺達は言われるままについて行くと、綺麗なアクセサリー屋の前に着き、センスの良さに戸惑いながらも中に入った。
中に入ると、小奇麗な女性のドワーフさんが、ご自分でお使いですかそれともプレゼントとですかと、聞いてくるので友達のエルフの女性に、18歳の誕生日プレゼントを皆でしたくてと答える。
職業は、何ですかお値段はお幾らぐらいですかと、問われ職業は賢者で値段は皆で相談して、10000金貨ぐらいのものをと答えると、奥から綺麗なネックレスをもってきて、魔力が10パーセントあがるもので、お買い得ですと言ってきた。
「魔力が、10パーセントアップで装飾も良い。この価格はなかなかないぞ」
勧めてくれた、キャプテンエレナの言葉で、青いつばさのメンバー皆で相談して、これを買う事にした。
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