第71話Cランク昇給試験

 朝飯を食べるためリョウを、女将さんにさんに預けて食堂の席に着くと、可愛いウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパンと、野菜スープと俺の大好きな特製ステーキだった。


 裏庭で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムもライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。


 右では、フランとマリアが体術の型の確認と、体の使い方と組手をしていた。


 食堂に戻り、お茶を飲みながらミーティングすることにし、魔物図鑑でグランドベアを調べたところ、Bランクの魔物で力が強く素早さも、あるとの事である。


 ミノタウロスより、強いので2匹同時に出たら危険だが、ライラは1頭なら新装備の大楯で、必ず止めて見せると意気込む。


「もう1頭がでたら、あたいのプロテクションと。リョウの高速移動で引き留めるから。その間に皆で倒してね」


「リョウよ、このクエスト書に書いてある地図の場所へ。連れて行ってくれるか」


〖大丈夫ですよ、近くまで行ったら索敵と。臭いでわかりますから〗


 なら行くかと、リョウの先導で南東の奥に、警戒態勢をとりながら近くなったら、教えてくれとリョウに言って、皆で向かう事にする。


 だいぶ歩いたころ、リョウが索敵に引っかかった、魔物がいますと報告してきた。


〖左右から、グランドベアが1頭づつ高速で接近中です。気を付けてください〗


「右から来るのを、ライラが止めてくれ」


「左からのを、マリアとリョウが止めてくれ」


「右から、俺とドムとフランで攻撃してたおすぞ」


 皆から、了解と返事があった。


 ライラと、会い対峙したグランドベアは、ミノタウロスを一回り大きくした、大熊であったが新調した大楯で、力を殺し上手く受け止めている。


 俺とドムが、左右から切り込み動きを鈍らせたところに、ライラも足をストロングウェーブで切りつけて、フランの魔法の空間斬で右腕を切り飛ばす。


 そこに、俺が右からウォターカッターで首に切り込みをいれて、左からドムが烈火斬を首に叩き込むと、グランドベアの首が落ちた。


 ライラは、すぐさま左のグランドベアを挑発して、その巨体を受け止めてリョウが雷を、脳天に直撃させてそのすきに、フランが魔法の空間斬で顔を切り裂く。


 グランドベアが、ライラを噛もうと頭を下げた所を、ドムが首に烈火斬で攻撃し、俺が5の型の気力の突きで目を貫き通すと絶命した。


 解体が終わる頃、マリアが奥で丸い物体をコンコンと、叩いたときライラがダメ危ないと、マリアを抱えて走り出し皆も一斉に走り出したが、黒い物体が追ってくる。


 俺がマリアに、プロテクションを皆を囲うように、張ってくれと言うと囲うように張れたが、一部だけ黒い物体がはいってしまうと、皆が痛い痛いと黒い物体を叩いていた。


 黒い物体は、蜜蜂であったが刺されはしたが大半を倒したが、プロテクションの外にはまだ黒く蜜蜂が群がっている、マ~リ~アと皆が刺された恨み言を言う。


 マリアも流石に、悪いと思ったようでごめんなさいと謝り、刺された箇所にキュアを掛けて直していくが、外には大群が張り付いている。


 フランが、考えがあるからリョウも協力してと言い、マリアにプロテクションを解くように指示した。


 プロテクションが、解けた一瞬にフランがトルネードを唱え、黒い物体をその巣事空中に吸い上げて、リョウに雷を落とさせて巣事全滅させて、念のためウォターボールで巣を包み窒息させる。


 蜂の巣を、フランがアイテムボックス(小)に入れ、蜂の子も栄養があるし蜂蜜も料理に使えるのよねと、喜んでいたさすが料理家フランだ。


 リョウの先導で、草原を抜け冒険者ギルドに向かう事にするが、マリアが元気のないのを見て、ライラが蜂蜜が取れて大収穫だからいいのよと、熊耳獣人さんらしいことを言う。


 ギルドの、2番窓口の綺麗な猫耳受付嬢さんの所に並び、順番が来てギルドカードを出し、Cランクのパーティー試験を無事完了したのと、トルラ村でのボイズンキングドッグの件を伝える。


 綺麗な猫耳受付嬢さんが、ついて来てくださいと言うので、皆で2階の豪華な部屋に入ると、35歳ぐらいの綺麗な狐耳獣人さんがいて、綺麗な猫耳受付嬢さんが話をすると、俺達に話し掛けてきた。


「私が、ここのギルドマスターをやってるミラです」


「俺が、青いつばさのリーダーをやってるアームです。よろしくお願いします」


「青いつばさ、全員のCランクへの昇格をみとめますし。トルラ村を救っていただき感謝します」


「いえ冒険者として、当然のことをしたにすぎません」


「その気持ちを、持っていればBランク以上になることを。私が保証します」


「とりあえず、Cランク昇給おめでとうございます」


 そう言うと、綺麗な猫耳受付嬢さんに受付でランクの更新を。行うように命じ俺たちは2番窓口で、Cランクのギルドカードを配布してもらって、お金は解体受付で受け取るようにとの事だった。


 解体窓口の所に行き、ポイズンドッグが45匹でポイズンハイドッグが5匹で、ポイズンキングドッグが1匹でグランドベア2頭をお願いします。


 集計すると、ポイズンドッグは1匹金貨4枚で合計で金貨180枚で、ポイズンハイドッグ1匹金貨50枚で合計で金貨250枚で、ポイズンキングドッグが1匹金貨500枚で、グランドベア1頭が金貨300枚で合計600枚。


 全ての合計で、金貨1530枚いつも通り均等配分にすると、1人金貨306枚になった。


 マリアが、昼飯と薬草採取の依頼を、忘れている気がするよと言った。

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