第66話聖竜の鱗の装備

 朝飯を食べるためリョウを、エルザさんに預けて食堂の席に着くと、可愛い犬耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパンと、野菜サラダと俺の大好きなクラムチャウダースープだった。


 裏庭で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムもライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。


 右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と、体の使い方と組手を教えていた。


 1時間の鍛錬を終え、俺達は防具を作りに、鍛冶屋通りの屑鉄屋に向かう。


「ロムさん、いますかー」


「アーム達か、中に入ってくつろげ」


「今日は、俺達の防具を素材持ち込みで。作ってもらいにきました」


「素材って、なんだ見せてみろ」


「これです、古竜の鱗なんですが」


 鱗を見て、ロムさんの顔色が変わった古竜の鱗で、それも聖竜のものではないかどこで手に入れたと、ひつこく聞かれたが秘密ですと断った。


 ロムさんが、1枚金貨20000枚はするが本当に防具に、加工しても良いのかと問われたが、是非にもお願いしますと答える。


(ご主人様、僕が貰った鱗も使って下さって構いませんよ)


 それならと、俺の丸盾と全身鎧を頼むと、フランとマリアはドラゴンローブを注文し、ライラは大盾を作ってくださいとお願いした。


 ドムも鎧を、作ってくれと注文したが、鱗を売って借金を返し奴隷をやめたらどうかと、提案すると金ならこのパーティーにいれば、いつでも稼げると言う。


 加工代は、各自1つにつき金1000枚だが、それでよければわしとルラとルララとロムスと、選び抜いた職人仲間数人に声を掛けて、作業に入るが良いか。


 皆で、よろしくお願いしますと言うと、アームとドムとはわしが採寸し、ライラも大盾なのでここで見る、フランとマリアは奥に行ってルラに採寸してもらえ。


 出来上がりは、14日後になるが問題はないかと、問われたので早すぎる気がするんだがと答えたら、品質は保証するそれともわしらの腕を疑うのかな。


 貴方たちの、腕は信用してるが早いな思っただけで、気に障ったなら謝るごめん。


 俺達は、王都を通過して東に旅に出るので、加工代は先払いすると皆で支払ったが、腕輪からフェニを呼び出し防具はこいつに、取りに来させるからと言う。


 ロムさんが、こんなにちっこいのに大丈夫かと心配したので、フェニはアイテムボックス(小)を持っていると、明かすと納得してくれた。


 フェニを、呼び出しついでに宿屋のエルザさんに、コーンスープ100人前とクラムチャウダー100人前を、用意してくださるようにと伝えてくれと命じた。


 採寸などが、済んだ頃フェニが帰ってきてエルザさんが、そんな大量の注文受けられるわけないだろ、材料を書いた紙を持たせたから買って来て、自分達で調理しろと怒っていたそうだ。


 仕方なく、ロムさん達にお別れの挨拶をしたら、いってらっしゃいと言われた。


 そのあと、皆で市場で材料と寸胴鍋をいくつか買い、ついでに野菜や魚介なども金貨15枚分買い、パーティー貯金から払い宿屋の厨房に向かう。


 厨房に入ると、エルザさんがちょっと稼げるようになったからって、人を使う事ばかり覚えないで、自分達で働きなと怒られてしまった。


「リョウは、こっちに来なおやつの後で昼飯にするから」


 アームのせいよと、皆に言われたが反省してコーンスープ100人前と、クラムチャウダー100人前をロックに教わりながら、作っていくが昼飯時になり腹が減ったので、交代で食事をとる。


 俺は、可愛い兎耳ウエイトレスさんに普通のハンバーグ定食を頼んだが、豚の生姜焼き定食やナス味噌炒め定食もあるそうで、きっと俺のレシピを買ってくれているんだと思った。


 可愛い兎耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


 堅いパンと、コーンスープと俺のレシピから作られた、ハンバーグが出てきたが何故か俺より美味しく、出来ていてちょっと悔しい。


 昼食が、終わりスープ作りに戻った俺達だが、総出でやっていると手の空くときがあるので、ハンバーグや豚の生姜焼きやナス味噌炒めを、何人かで作りアイテムボックス(中)に入れていく。


 昼の食堂の、営業が終わりジムさんとエルザさんと、可愛い兎耳ウエイトレスさんもスープ作りを手伝ってくれて、夕方にやっと作り終えアイテムボックス(中)にいれた。


 少しの間、皆は自分達の部屋に戻り、少し休憩することにする。


 晩飯を食べるためリョウを、エルザさんに預けて食堂の席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパンと、俺の好きなクラムチャウダーとナス味噌炒めであったが、これは俺のレシピどおりの味であったが美味しくはあった。


「どうだい、ナス味噌炒めの味はこれは作るのが。案外難しくて今はこの味だ」


「ジムさんなら、俺達が旅から帰ってくる頃には。より美味しくしていると思います」


「スープだけど、時間をくれて50人前ぐらいなら何時でも。注文してくれていいからな」


 そう言うと、一杯だけ飲もうとエルザさんと可愛い猫耳ウエイトレスさんが、例の酒を運んできてくれてマリアだけは果汁ジュースで、皆で楽しく飲んだ。

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