第50話マリアの生い立ち
「ここで、晩飯をとり野営するから皆準備してくれ」
堅いパンと、クラムチャウダースープと豚の生姜焼きを、アイテムボックス(小)からだして食べることにする。
「フランが、野営の見張りの順番を決めてくれ」
「わかったわ、4時間交代で1番目はアームとマリア」
「2番目は、私とリョウで3番目はドムとライラよ」
俺とマリア以外は、毛布に潜り込んで眠りについたが、俺達はお茶を飲み火の番をする。
マリアに、聖女候補になる前はどんなことをして、暮らしていたんだいと聞くと少し黙ってしまったが、次第に話し出した。
母親は、小さい頃に死んだそうでそれからは、姉のユリアが母親代わりになってくれていて、貧乏でも何とか暮らしていたが。
3年前に、父親が倒れてからは収入がなくなり、市場の雑用からごみあさりまで何でもやったが、仕事が無いときは残飯を食べた事もあるそうだ。
あんまりにも、パンが食べたくて3人でパン屋から盗んだら、捕まって足腰が立たなくなるぐらい、ボコボコにされたこともあったが。
ユリアねーちゃんに、盗みだけはもうやるなと泣きながら、延々と説教されたのが1番こたえたよ。
「俺が、マリアに坊ちゃん扱いされるのもわかるな」
「そんなことないよ、こんなあたいを聖女にしようとするなんて」
「なにか、余程の事情があるんだろ」
「それに、親父をねーちゃんの給料とあたいの稼ぎで。入院させて治療したら元気になったんだ」
「よかったな、お前たち姉妹には頭が下がる思いだよ」
「そんな、たいしたことじゃないよ」
「それよりも、まだ牧場の収入がいまいちで困ってるんだ」
「俺に、ちょっと考えがあるから今度行ったら教えるよ」
「本当に、あたい覚えておくからね」
「ダンジョンを、出たらスラム牧場に連れて行くからね」
その日の、野営も何事もなく次の日の朝を無事に迎え朝食はホットドックとクラムチャウダースープで簡単に済ませた。
朝から5つの型からの素振りをやっていると、左でドムとライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。
右では、フランとマリアが体術の型と、体の使い方と組手を練習していた。
地下9階に入ると、ダンジョンが薄暗くなり草原が続いている。
「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」
(6体の群れ、コボルトを見つけました近づきます)
「コボルトが、剣と盾で武装しているがライラが引き付けて確実に倒す」
「6体いるので、4体をライラが挑発で引き付けて右端から。俺つぎライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」
「残り2体はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」
「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と防御力上昇の。バフをくれると嬉しい」
了解と、皆から返事が返ってきた。
「4体を倒したら、2体をライラが挑発して引き付けてくれ」
「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」
40体を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。
ドムはフランのアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきて、ライラは自分のアイテム袋(中)で剣を交換している。
70体を倒したところで、俺とドムとライラも素材の解体に加わる事にする。
地下10階への、階段を見つけたところで魔物がいないのを確かめて、武器の手入れをして昼食をとったが、ホットドックとクラムチャウダーの暖かい食事だった。
地下10階に入ると、ここもダンジョンが薄暗く草原が続いている。
「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」
(6体の群れ、コボルトソルジャーを見つけました風下から近づきます)
「コボルトソルジャーが、剣と盾で武装しているが。ライラが引き付けて確実に倒す」
「6体いるので、4体をライラが挑発で引き付けて右端から。俺つぎライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」
「残り2体はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」
「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と防御力上昇の。バフをくれると嬉しい」
了解と、皆から返事が返ってきた。
「4体を倒したら、2体をライラが挑発して引き付けてくれ」
「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」
40体を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。
ドムはフランのアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきて、ライラは自分のアイテム袋(中)で剣を交換していた。
60体を倒したところで、俺とドムとライラも素材の解体に加わる事にする。
(左から、コボルトキング1体が急接近してきます)
「左から、コボルトキング1体くるライラが。なんとか止めてくれ」
「左右から、俺とドムとで攻撃をするのでマリアは補助魔法をかけてくれ。フランは魔法で攻撃を頼む」
了解と、皆から返事が返ってきた。
ライラが、大楯でガシッと止めたがなにせキングというだけあって、オークジェネラル並みに体がでかい挑発で引き付けている隙に、4の型からの切り上げでダメージを与えたが、左肩に刀による剣撃をくらう。
ドムは、コボルトキングの盾に押さえつけられて動けないでいたが、フランがウィンドカッターで盾を持った手を切りつけて、ドムを自由にするとドムが足に斧の斬撃を与えひざまずかせる。
俺の傷は、深かったがマリアのハイヒールで回復してもらい、血はなんとか止まったが腕が上がらないので、ひざまずいた相手ならと5の型突きで気力込めて目を突き上げると、ドムが首に斬撃を与えフランがアイスアローで片目を潰し決着がつく。
コボルトキングの解体をして、流石に疲れたので武器の手入れして小休止をする。
地下11階への、階段を見つけたところで魔物がいないのを確かめて、10階の帰還魔方陣でダンジョンを出た。
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