s33約束―chigiri―【二回目】
第5話 9月13日 白布紅点※
s33約束―chigiri―
第1話 9月4日 祭りの前
第2話 9月4日 メイド服のお披露目
第3話 9月11日 父親というもの
第4話 9月13日 痕
僕は次第に昂ぶっていった。
えずきながら必死に口で奉仕する美星ちゃんを、僕は引き離してベッドに寝かせる。
僕は美星ちゃんの体操服を捲り上げ、その下のブラをずり上げた。そんな僕の姿を、美星ちゃんは期待に満ちた目で見つめていた。
幼女のようになだらかな、美星ちゃんの胸。
その真中に、桜色の乳首がつんと立っている。
僕は、その突起に口を付けた。
「うっくっ」
ただそれだけで、美星ちゃんは身体を突っ張らせる。少し乱暴に吸うと、たまらず美星ちゃんは声を上げた。
「それ……あの、気持ちいい……です」
「ねえ、胸でしてくれない?」
「あ、あの、でも、私の小さいです、から……」
もじもじと照れながら指を絡ませる仕草がとても可愛らしい。それは僕の要求がどういうものであるのかを知っているということでもあった。
僕は笑いながら頭を撫でてあげると、腰を突き出すようにして、美星ちゃんの小さな乳首に先端をこすりつけるようにする。
「ふわっ……は、恥ずかしいです……あ、おにいちゃん、これ、ダメ、です……」
ぴくりぴくりと美星ちゃんの体も震えている。どうやら恥ずかしいだけではなくて、感じてもいるらしい。
「はン……」
声を漏らすのを堪えるように美星ちゃんは唇をかんでいる。
尾骨からじわじわとせり上がってくる感覚を、ぐっとお腹に力を入れて押し込める。さすがにここで出してしまって、前と同じミスをするわけにはいかない。深呼吸をしてぐっと下腹に力を入れ、暴走しそうになる猛りを静める。
「後ろから、するよ……」
美星ちゃんの耳元に、かすれた声でそう囁く。
おずおずと後ろを向いた美星ちゃんは、あずき色のブルマを履いた小さなお尻を僕に向けた。
「手、ついて」
薄暗い室内にぼんやりと美星ちゃんの白いお尻が浮かび上がる。慎ましやかな美星ちゃんのものが僕の前にさらけ出された。
「こ、この格好――恥ずかしい、です……」
「奥まで見えているよ。ほら」
指でちょっと突いてみる。
そのまま指の腹で入口周りをゆっくりと撫でまわすと、その動きに合わせて腰が上下する。
「どうして欲しいの? ちゃんと口にしてくれないとわからないよ」
ますます眉尻を下げて困った顔をする美星ちゃんがとても可愛くて、指の動きをさらに早め、入口近くの襞をかき出すようにしてこする。
「ほら、ちゃんと言って。どうして欲しいの?」
「お、おにいちゃんの……」
「僕の?」
「おにい、ちゃんの、それを……」
「それじゃわからないな。これ?」
くいっと中指を少し奥まで差し入れる。
「あっ……ち、ちがいます。うんっ、はっ」
「じゃあ、なに?」
「い、いじわる……」
ちょっぴり涙を浮かべていた。やりすぎかもしれなけど、今日は意地悪をしてしまいたいぐらい、どうしようもなく美星ちゃんが可愛い。
「お兄ちゃんのを入れてください」
意を決したように、それだけを一気に言う。
小さな背中にキスの雨を降らせる。白い背中に赤い跡が点々と残った。
「わかったよ。だから、腰をもう少し高く上げてくれる」
うなだれるようにうなずくと、ずるずると腰が引き上げられた。
顔をシーツに押し付けた美星ちゃんの尻を、僕は手で固定する。
夏休みの時は上手くいかなかったけど、この体勢なら失敗はないだろう。
「いくよ……力を抜いて……」
腰から押し込んだ。予想通り激しい抵抗が侵入を阻むけど、微妙な捻りを加えながら最初の難関を突破した。
「く――う…………」
美星ちゃんが歯を食い縛るのがわかる。握り締めたシーツが早くもくしゃくしゃになりつつある。
美星ちゃんの細い腰を抱えながら、僕は慎重に腰を動かす。しかし、それだけの刺激でも、美星ちゃん自身の小さな構造にとっては裂けそうなまでの痛みをもたらすのだ。
「は、入りましたか……?」
「うん、入ったよ」
実際は半分ぐらいしか埋まっていないけど、さすがにこれ以上腰を進めることはできなかった。きっと男の僕ではわからないような痛みを堪えているんだろう。
「そ、それでしたら、もっと……好きに動いて……大丈夫、ですから――」
気丈に声を振り絞る美星ちゃんの顔は、汗でくしゃくしゃだった。
僕はうなずくと、あまり派手に動かないように、ゆっくりと腰を引いた。
「あぐっ――くあああっ」
たったそれだけで、美星ちゃんがたまらず、声を上げる。
「美星……ちゃん、声――聞こちゃうよ……」
保健室の扉が開いた。
心臓が止まると思ったほどだった。僕は口を閉ざし、腰の動きをぴたりと止めた。緊張のあまり、耳の後ろから血液の流れる音まで聞こえてくるかのようだ。
足音は室内に入ってくる。
ベッドと通路を隔てる衝立だけが、命綱だった。
早鐘のように心臓が打つ。
こんなところを見られたら、どうやったって言い訳なんてできそうにない。
足音が、すぐ近くで止まった。
「――まだいるのか、少年?」
九重先生の声だ。
最悪だった。あの凛々しく鋭い視線と、艶かしい泣きぼくろ――それに、白衣の下の胸元危ういキャミソールが生々しく脳裏に浮かび上がる。
「はいっ、嘉上さんが、まだ気分がすぐれないようなので……もう、ちょっとついていようかと」
「そうか。看たほうがいいか?」
「いやっ、大丈夫です!!」
「そうか? なら、いいが。私は職員室で会議があるから、何かあればそちらへ来なさい」
「はい、ありがとうございます」
全身全霊を込めて振り絞った僕の声をどう受け取ったのかはわからないけど、九重先生はこちらを覗こうとはせずに立ち去ってくれた。
あ、危なかった……。冷や汗が一気に引いていくのがわかる。
「お兄ちゃん……」
シーツから口を離した美星ちゃんが、溺れるように空気を貪った。
「い、いっぱい、気持ちよく、なって――私、で……」
いつの間にか、美星ちゃんは僕を根元まで咥え込んでいる。
もう、限界だった。一度引っ込んだ射精感が再び込み上げてくる。
美星ちゃんの尻を掴んだまま、ペースを上げる。
「あ、もう……いくよ」
「あああああああっ――」
強烈な痙攣が、下半身を襲った。
それと同時に、激しく迸り、美星ちゃんの小さな中に溢れ返った。
バックから蹂躙されたまま、美星ちゃんはベッドにうずくまっている。肌は、汗まみれだった。今更ながら、頭の包帯が痛々しい。
「……うれしい」
美星ちゃんは、涙に潤んだ瞳で顔を上げた。
白い指が、自らの股間に伸びる。
胎内から流れ出てくる僕の液を、その指が掬い取った。
「お兄ちゃん……の」
熱に浮かされたような瞳で、美星ちゃんはそれを自分の唇に運んだ。
猫のような小さな舌が、ねばつく液を舐めとり始める。
僕は、なぜか言い知れぬ違和感を美星ちゃんのその仕草に感じた。
背筋が粟立つような異様な執着心を感じ、行為を終えたばかりの興奮が冷めてゆく。
いや――気のせいだ。
それだけ、美星ちゃんは僕を愛してくれている。その証に過ぎないのだろう。
言い聞かせるようにして僕はその違和感を忘れようとした。
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