淫らに迫られているけど、人違いだから喜べません!
里村詩音
俺、影武者になります!
プロローグ 淫らに迫られてますが困ってます!
俺には現在、非常に困ったことがある。それは――
「ねぇ、『
学園一の美形と言われる王子様系女子にエッチな誘惑をされること?
「『立原優理』君。私、ずっと君が好きだったの。そう、君が高校入学の時からずっとずっと······授業中も休み時間も、登校時も下校時もずっと見てたの······君をおかずにしちゃうくらい好き······」
クラスのアイドルと言われる高嶺の花のクラスメイトにストーカー紛いの告白をされること?
「た、『立原優理』さん······わ、私をあなたの······せ、性奴隷にしてください!あ、あなたに滅茶苦茶にされたいんです!こ、拘束も野外も興味あるので······お、お願いします······!」
図書室の儚げな後輩少女に性的な奴隷を要求されてしまったこと?
「『立原優理』様、私と一線を越えましょう。だって私のことが好きなのでしょう?ああいえ、言葉にしなくても分かります。だって、あなたの身体は正直なんですから」
メイド服に身を包んだ美女に、セクハラされながら迫られること?
「『立原優理』ちゃん······あなたの告白を一度断ってしまったけど······でもやっぱり私、あなたのことが好きみたい。だから、私と······し、しよ?」
近隣に住む幼なじみに愛の告白をされたこと?
うん、申し訳ないがそれら全てに困っている。
いや、個性的ではあるが五人もの女性に好意を持たれることは男としてはこの上なく贅沢で勿体ない話だろう。
だが、本当に困っているんだ。
何故なら俺は――
『立原優理』ではないのだから。
完っ全なる人違いであるのだが、言える訳がない。
これが、そういう契約なのだから。
何故、こうなってしまったのだろう?
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