第11話 そして壁が
王が電話をかけた。
「もしもし、『夜』の国じゃ。
これまで壁で迷惑をかけたのぉ」
ささやき声のような小さな声で男性の声が聞こえてきた。
「壁を壊してくれるということか」
王は
「ああ、今まですまなかった」
電話越しに安堵の声が聞こえた。
そうして次々日取りが決まった。
壁が取り壊される。
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