歯車の娘

能魅

歯車の娘

歯車の娘


恋の練度を増して再稼働

歯車が噛み合う音が心地よく

すらり腕部ひらり脚部

紫陽花の道を歩き出す


昨夜の語らいを流す雨にも

胸部潤滑油は負けず

これが生きるという事を

今日も探しに私が歩けば

まだ見ぬ歯車と出くわした


合わせよさあ娘!

それはまだ知らぬスパイスを含んだ

君の『友』となる人々の歯車

噛み合えば微笑もう

噛み合わずとも道を歩こう


無限の道に思えても

孤独が君を包んでも

朝は時にやかましく

されど朝露の祈りとともに君とある


流れて廻る心臓部

恵みの恵みの紫陽花の道を

歯車の娘は今日も行く







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歯車の娘 能魅 @noumi6

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