第4話「准教授立花」

 デンジャラス。地震を予知した可能性のある謎のアカウントが今、あなたの危険を知らせています。これは危ないかもしれない。あなたは急ぎその文面をコピーして古賀にDMで送りました。


 ▼資料:古賀に送ったDMの内容


 僕も送ってみたらこのような返事がきました。dangerous とあるので、もし僕の身に何かあったら真相究明お願いします。




 イリコにも同様のDMを送りました。

 その後、古賀から返事が届きました。


▼資料:古賀からの返信


 れくたぁさん、


 先ほどはご連絡ありがとうございました。実は、私の方にも「dangerous」という連絡が来ています。これがただのイタズラであれば良いのですが、怖くなってきてはいます。それでも、調査を続行するつもりです。イタズラなら負けたくないですから。


 また、波葉の知人を通じて情報を集めているところです。その中には立花稔という先端情報学の准教授も含まれています。立花さんからの情報によると、波葉大の学生間でもこの件が話題になっているそうです。


 もし何か新しい情報が入り次第、すぐにお伝えします。何か身の危険など感じましたら、すぐにお知らせください。




 ところが、古賀からの返信があった夜を最後に、@nmbtest01はアカウントが凍結されました。また、古賀のアカウントも消えてしまいました。


 イリコからは「草、怖いね。無視しておけば?」と返信がありました。


 あなたは茫然としてしまいました。しかし同時に不安と探求心が織り交ざった奇妙な高揚感も感じています。とりあえず、立花稔のことについて調べました。どういう研究をしているのか。それからメディアに出ている可能性もあると思い、YouTubeでも探してみます。顔がわかれば、波葉大学に出向いてみようかと考えました。


▼資料:立花についてのプロフィール情報


 立花稔(42歳)は、波葉大学電気情報学部の准教授として、数々の学生たちに知識を教えています。その専門分野は主に分散系です。その分野において優れた理論と実践的な知識を持つ彼は、分散系システムがもたらす革新的な可能性を探求し続けています。


 波葉大学での教職に加えて、彼は一般の人々にもその知識を広めるために各種メディアに出演しています。その中でも特筆すべきは、彼が分散系システムについて語ったAbema TVの番組「ニュースリアルタイム」への出演です。その中で彼は、分散系技術の可能性とその影響について視聴者にわかりやすく解説しました。


 立花稔准教授は、優しそうな顔立ちをしていますが、その背後には深い知識と高い専門性を持っています。その明るく親しみやすい性格と専門知識の深さが組み合わさった姿は、学生からの信頼も厚く、分散系に興味を持つ多くの人々にとって貴重な存在となっています。


 あなたは、謎のBOTアカウントにdangerousとだけ言われて気味が悪いと感じています。しかし古賀やそのBOTアカウントが消えてしまった以上、これ以上の手掛かりが無くなってしまったのではないかと思いました。そこで、波葉大学にいってみようと思いました。


 その翌朝、起きると、古賀から不在着信があったようです。あなたはこの電話に折り返しました。

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