1年1学期

プロローグ

行く中学校を間違えた。それは私立の男子校だったという事。


入学した当初は3年間いるだけの生活と、たかをくくっていた。しかし実際はどうだ?青春の3年を無駄に過ごしたという後悔の方が多い。女子がいない、というだけで人生は大きく変わった。この俺、本窪田 涼真もとくぼた りょうま痛恨のミス。それを認めたとしても、3年前まで時間が戻ってくれるはずがない。


そこでだ。高校3年の間にそれを取り戻す。受験勉強に一層熱が入り、一番女子の制服がカワイイとされる偏差値高めの男女共学ここ大事の高校を受験し、合格が決まった。しかし入学が決まっただけで喜んではいけない。そう、全てを取り戻す為の戦いは始まったばかり。


ここからがが本番、ハーレムライフの始まりなのだ。


真新しい制服に身を包み、鏡の前に立って自分の姿を見てみる。親ガチャに恵まれたからか、外見は良いと自負している。小学校の頃女子にも言われたしな。


髪をムースで固めてブラシでセット。ネクタイもビシッと絞めた。見た目に関しては完璧だろう。ついでに匂いにも気を使おうか。コロンを手のひらに付けて、さり気なくうなじに塗り込んだ。


涼真りょうま〜。学校行くよ〜」


玄関から女子の声が聞こえる。高橋 由佳たかはし ゆか。彼女は隣に住んでいる幼馴染。幼馴染、ハーレムライフに欠かせない存在だ。小学校は一緒だったが、こちらの手違いで中学は別々の所に行ってしまった。しかし、再び同じ高校に行く。これから始まるハーレムライフの第一歩がここから始まる。

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