Beast&Bird

Mにゃん

序章


コツコツ


誰かの足音を聞き少女が顔を上げる。その目には生気が感じられなかった。

ガチャッ

ギー

鍵を開ける音、そして古びて重そうな扉が開く音が続け様に聞こえた。入ってきた男は

「仕事だ。wsc」

明らかに名前ではない番号で呼ぶ。

「はい...」

少女はうつろな表情で返事をした。

男は少女につけていたありとあらゆる拘束具を解きながら

「今回の標的ターゲットはハンス=ホークス。ホークス王国の王太子だ。絶対に失敗するな。失敗したらどうなるかわかるな?」

少女はうなずく。

失敗したものに待っているのは死のみである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Beast&Bird Mにゃん @miyuz0961

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る