害悪チーターの異世界快楽マーダー
蝉ボム
害悪チーター死ぬ
「眼精疲労で目が乾くゥ、何がブルーライトカットの眼鏡やねん、何も意味無ぇわ」
独り言ちりながら5,000円もした眼鏡を作業デスクの隅へと投げてPC画面へと視線を戻す。
画面には複数の対象PCに一括で命令を送る為のウィンドウが幾つか開いている。
現在美麗グラフィックやら何やらとかほざいて中身がスカスカのクソ程面白くも無い最近のネトゲに悪戯を仕掛けている最中であった。
俗に言うddos攻撃である。
「はぁー、しょーもないわァ、一昔前ならもうちょい面白い事出来たんだがなぁ」
半年掛けて
無論バックドア仕込んで管理者権限奪って荒し共に共有した時は非常に愉快だった。
「あの混沌とした感じは今じゃもう味わえねぇよなァ…あーつまんね」
座っている椅子をギシギシと鳴らしながら冷めた缶コーヒーに手を伸ばすとチャイムが鳴る。
伸びをしながら立ち上がり玄関を開ける。
「サインで良いでッ!」
猫撫で声で玄関を開けると何かが顔に当たり尻もちを付く。
は?何?殴られた?後からじわじわと鈍い痛みが広がり頬が熱くなる。
口の中が鉄臭い、え?は?なんで?現状を理解出来ずに見上げると醜悪な顔の汚らしい男が拳を握りしめている。
「テメェがBooMだな、ボイチェンで女に変えてるだけかと思ったがガチの女かよ」
訳が分からない、とりあえず警察に連絡を、と立ち上がろうとした際髪を掴まれ室内に入られると同時に鍵を閉められる。
「痛い!痛い!離して!おい!離せ!」
じたばたと暴れるが対格差は歴然、成す術がなく男に髪を引っ張られ転ばされる。
「
とあるFPSゲームで足跡が残る仕様を利用してその地点から居場所を記録、特定するチートを作り無料公開した覚えがある、たしか付けた名前がTrack Exploitだった。
「俺はテメェが作ったソレで配信で恥かいた挙句
自分でチート使って配信した挙句チートプログラムに仕掛けられていたバックドアでPCの情報を盗まれる、言ってしまえば自業自得に他ならない。
しかし状況が状況だ、知らぬふりをするしかない。
「し、知りません、お金だったら差し上げますから助けっぐひゅ」
命乞いも空しく腹を殴られ悶絶する。
「知らねえじゃねぇよ!こんなクソガキに人生台無しにされるとかありえねぇわ、テメェは殺す、それだけじゃ収まんねぇわ、どうせ捕まるんなら犯してから殺す」
男はひゅー、ひゅー、と掠れた息をする私の首を絞め上げる。
私の意識はそこで途切れた。
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