第33歌「ヴァンパイアと聖女」

 細く白い月、光に映える聖女の白き素肌を染める。

 漆黒の闇に今宵も、降り立つ。


 我は不死の者、悠久のときを越えてお前と出逢った

 血塗られた我と清らかな乙女、聖女は祈る。


 十字架を握り、神の前で

 渇きを潤す、その甘露かんろえきを我に捧げよ


 白き柔肌、染めるしゅの色

 もう、どこにも逃げることは許さない。


 牙を突き立て、その甘やかな処女おとめを我に捧げよ!

 聖女との邂逅かいこう、澄んだ瞳に魅入られる。


「お前は、ただの獲物えもののはずだったのに」

 この空虚なはずの、胸の中に流れ込んでくる、この感情はなんだ。




 ☆この詩は8月にチャレンジ作品「ばんがる」に載せた詩です。

「ばんがる🍉【カクヨム夏の毎日更新チャレンジ完走‼】」

 https://kakuyomu.jp/works/16818093082595766606


【ヴァンバイアと聖女】AIイラスト

 https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818093083888878738


 ♬曲【ヴァンバイアと聖女】①(音楽生成サイト・スノAIへ)

 https://suno.com/song/a31e97ce-8144-4e02-8fba-b4a893a82698



 ♬曲【ヴァンバイアと聖女】②(音楽生成サイト・スノAIへ)

 https://suno.com/song/98c409ce-a74a-479b-ae49-41ea31fb628a

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