第11歌「梅雨の日の出会い」2回目作曲

 詩「梅雨の日の出会い」再挑戦で曲にしました。




 曲「梅雨の日の出会い」

 https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818093079051338005




 詩「梅雨の日の出会い」


 パラパラ 雨音あまおと響く。


 雨宿りのカフェの軒下のきした。


 人が次々と行きかってゆく。


 それを見送る私、サラリーマンも学生も皆急ぎ足ね。


 雨が止むのを願い、空見上げる。



 パラパラ 雨音響く。


 雨宿りのカフェの軒下。


 人ごみの中 一人の男性が近づいてきた。


 ぶっきらぼうに傘を突き出して


 戸惑う私に優しい眼差し向けた。



 傘を受け取る私に、名も告げないまま、彼は行ってしまった。


 冷えていたこころに温かい、湯のようなものが流れ込んでゆく。


 この気持ちは何て言うのかしら?



 次々とつぼみだった花が、咲いていくようなこの気持ちは。


「また逢いたい」


 願いを込めて、彼の背中が消えていった方をじっと、見つめた。




 パラパラ 雨音響く。


 雨宿りのカフェの軒下。


 雲間から日が差し込んできたわ。


 こんな出会いがあるなら、ゆううつな梅雨の日もいいかもね。

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