生物兵器図鑑

◎シリゾケムシ

●和名

ケブカシリアゲムカデグマ

●英名

Tail-raising repellent

●分類

ムカデグマ科


○高橋メモ

非常に獰猛な性格で鋭い牙のついた顎を広げて獲物を捕らえる。放電される電気は体内の発電器官で作られたもの。

視力はあまり良くないが、尾の下部に生えた細かな毛と、先端の球状の感覚器官によって周囲の生物の発する微弱な準静電界、つまり気配を感知している。

体毛や足の数など哺乳類の性質を持ち、実は虫ではなく哺乳類である事が わかっている。


○晴輝メモ

尻尾の先は甘酸っぱく、ハムやチーズと一緒にパンに乗せて食べると最高の朝食になる。


○社長メモ

目が怒っているようで怖いが、虫ではない らしいので安心した。


○宮下メモ

姿は優雅ですが、性格は獰猛そのもの。大きな口を開けて襲いかかってきます!このギャップが魅力的ですね。


○村雨メモ

エビフライみたい。


◎ゾンビフェアリー

●和名

トコヨノカゲヒソミキセキ

●英名

Shadow lurking miracle

●分類

キセキ科


○高橋メモ

妖精のような人型生物兵器。動力源となる心臓は全身に分散されており、全身を破壊されない限り心臓が破壊される心配は無い。

背中に生えた薄い青色の羽は上下の移動に適しており、飛行スピード自体は それほど速くないが、血液を固めた弾を発射できる能力と上記の分散された心臓により駆除が難しい。


○晴輝メモ

いくら焼こうが煮ようが食べられたもの ではなかった。


○社長メモ

御伽話で見たような妖精だが、その凶暴性から絶対に子供を近づかせたくないな。子供から目を離さないように しなくては。


○宮下メモ

おどろおどろしい雰囲気や恐怖心を与える妖精のゾンビです。妖精なのに妖精じゃない…詐欺も良いところですが そのギャップが可愛いですねぇ!


○村雨メモ

妖精マン。


◎ハゲワッシ

●和名

モリナキハゲワシ

●英名

Forest bald eagle

●分類

タカ科


○高橋メモ

上昇気流を利用して長時間 帆翔はんしょうし,大型獣の死体を見つけると地上に降りて食べる。この時の降下姿勢を見て,次々に周辺の個体も集まる。

迅速な離陸も可能で、進化前のハゲワシの弱点を克服している。このような既存の生物から進化し生誕した生物兵器を進化形生物兵器しんかけいせいぶつへいきと呼んでいる。

原始的な姿や習性は生物兵器としては かなり珍しく生きた化石と言える。


○晴輝メモ

焼き鳥も良いが血腥い。


○社長メモ

ハゲワシと俺は何か共通するものがあるように感じる。子供の頃は そんな事無かったのに不思議だ。


○宮下メモ

貪欲に肉を食うサバンナの お掃除屋さん。ですが掃除に気を取られて周りの意見が聞けなくなると、頭がハゲてしまいますよ!


○村雨メモ

ハゲワシマン。


◎アッチケーキ

●和名

ヒノムシパンムシ

●英名

Hotcake

●分類

パンムシ科


○高橋メモ

体表面に分泌する皮膚組織の成分が化学反応を起こし高熱を発している。また皮下組織がスポンジ状になっており、これが断熱材の役目をして熱が内部まで伝わらないようになっている。

燃えているので扱い には十分に注意されたし。


○晴輝メモ

目玉焼きに。


○社長メモ

熱い熱い熱い熱い熱い熱い!


○宮下メモ

その姿に感じるのは原始の興奮。大昔に初めて見た炎を、DNAが思い出すかのようです。


○村雨メモ

炎マン。


◎けだまる

●和名

ニホンオオタマネコ

●英名

Kedamaru

●分類

タマネコ科


○高橋メモ

エリザベスによって攫わされた球形の白い猫のような生命体。

浮力は電気分解によって作り出された水素で得ている。体を覆う毛は弾力性や吸収性が高く、どんな攻撃も受けつけない。

腕のような肥大化した耳は小さな音や遠くの音を聞き取り、獲物の位置を把握するのに貢献している。


○晴輝メモ

焼き肉として。


○社長メモ

ペットとして売ったら めちゃくちゃ人気になりそうだな。ただ空を飛べるから脱走に注意せねば。


○宮下メモ

その姿は猫とも言えるし狐とも言えるし、謎の生命体とも言える。怪しいけど純粋な瞳に私たちは釘付けです!


○村雨メモ

猫マン。可愛い。


◎ツルガネモ

●和名

リクコケオオコントンヌマアラシ

●英名

Vine gold algae

●分類

ヌマアラシ科


○高橋メモ

植物そのものが進化したのではなく、根が寄生している種と考えられる肉食性の苔植物。蔓の部分はガラスと銀が細胞内に含まれているため、鏡面のようで攻撃を反射させる。

例としてマヌルネコが挙げられるが、催眠術を扱い、獲物を眠らせて狩を行うようだ。

さらに電気を操る事が可能である。電気は体内で廃棄物を発酵させ、その過程で発生したメタンガスを燃やして作り出す。

葉緑素が多いので、夜間でも光合性ができるが、昼間だと過剰な酵素を分泌しアポトーシスを起こしてしまうため、昼間は行動できず地中に隠れている。


○晴輝メモ

串刺しにしてワイルドに丸焼きにする。刺身も意外といける。


○社長メモ

昼間は行動できないって…吸血鬼じゃねぇか!


○宮下メモ

生物として日光は欠かせないものですが、彼らにとって日光とは天敵そのもの。光合成だけ させていただきますと そーっと夜にだけ姿を現すのは可愛いですね!


○村雨メモ

蔓マン。


◎城宮 信代

●和名

ヤマジロモドキ

●英名

Yamashiro imitation

●分類

?科


○高橋メモ

長年にわたって旅人を捕食し続け、かつては鬼天城の里と呼ばれていたが、近年はその姿を隠しており、完全に目撃情報が途絶えた謎の生物兵器。

存在が初めて確認されたのは1469年の戦国時代初期。有力な武将が所持していた城に擬態して獲物を待ち伏せるという狩は、完全に人間だけの捕食を目的としており、生物学歴上の分岐点と言われている。

その名の通り城のような姿であるが、人間のような仮の姿になって居場所を変えているため、追跡や討伐が困難。さらに生物兵器特有の異臭がしない。

基本的に強い生物兵器ほど自身の存在を隠す事が上手いため、彼女の実力は底知れないものであろう。


○晴輝メモ

未だ料理されたという話を聞いた事が無い。本当に実在するのか?


○社長メモ

気になって調べてみたんだが、一部の武将は位置や生物兵器に気づかれないほど城の細かい箇所まで正確に記し、本物の城かどうかを判断していたらしいな。


○宮下メモ

謎の超危険生物です。普段は可愛い少女のような姿をしていますが、いざ出くわすと恐ろしい!すぐに逃げてください!


○村雨メモ

城マン。

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