角川文庫『闇祓/辻村深月』

「あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!

「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」

クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。

しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。

唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。

ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。

身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!」


以上公式より。


怖いじゃん! イヤミス的な怖さ!


イメージとしては、十二国記の魔性の子みたいな感じ。書かれていることは違いますが、読後感はあんな感じだと思いました。


読了後に最初に戻りたくなるのも含めて、満足度は高かったです。

うん、面白かった。面白かったんだけどさ。ものすごく感じが悪いというか。

削られる。

私はちょっと削れた。


現代物のこういうところがさ、なさそうでありそうみたいな。

読了後にちょいお疲れポイント加算される感じで、疲れますね。疲れました。


でも面白かったです。

ああ、なるほどそういうところがホラー……みたいに思いましたが、そこまでホラー要素はないと思います。

ホラー風味ぐらい。


ホラーミステリーである以外、予備知識ほぼなしの状態で読みました。

おかげさまでどういう展開になるのか、特に最初のお話での登場人物たちの立ち位置とかまったくわからなくて、どきどきしながら読み進めました。

初読の楽しみを存分に浴びました。うん、良い読み方したな。


面白かったです。なんだかんだ言っても、こういうの嫌いじゃないんだ。

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