ハヤカワ文庫『機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢/小塚原旬』

「一七〇二年、ある公国の司教区で、高額褒賞目当てに永久機関をうたう詐欺が横行し、機工審査官テオが真贋を見極める任務を担う。テオの父親はかつて機構を考案したが詐欺師の濡れ衣を着せられ、火刑に処せられた。テオは父が追い込まれた真相を明らかにできるのか……第13回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作」


以上公式より。


読み終わって「な、なるほど……!」ってなった。


機工審査官、永久機関、異端審問官……やめろやめろやめろおおおおおそんなに面白そうな単語を並べて私をどうする気だ!!!!

ってなって久々に書店で衝動買いした本です。表紙のイラストが好みで吸い寄せられた。

こういうのと出会うから読書はやめられねんだよ。


面白くてわくわくするお話でした。


機構についてはさっぱりぷーなので図解されたところで「うん……つまりなんかすげえってことな」みたいな風にしかなれませんでしたが。

キャラがたいへん魅力的でよかったです。

こういうミステリーテイストのお話とても好き。歴史ものも好き。

語り部がクセつよでしたが、読み終わればそれも悪くなかった。


購入のポイントにアガサ・クリスティー賞ってのもありました。本格ミステリでないこういう作品もあるところがいいよね。

第1回アガサ・クリスティー賞の『黒猫の遊歩あるいは美学講義/森晶麿』もとても好きです。おすすめ。


ちなみに私はFGOでマクスウェルの悪魔が実装されるのをずっと待ってる人です。聖杯あげる準備できてますよ。


永久機関はロマンだ!

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