コーヒー

もちっぱち

第1話 微笑む彼女

日差しがさす朝、小鳥の囀りさえずりで目が覚める。


寝ぼけ眼の目を擦りシャツをたくし上げ

背中をボリボリかく。


ポットの音とともに珈琲の香りが漂う。


台所に立つ彼女の後ろに立ってハグをした。


「また珈琲?嫌いじゃないの?」


「うん、嫌い。紅茶の方が好きだから」


「なんで?」


彼女は微笑み、紅茶をそっと飲む。

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