老猫 まる

菜の花のおしたし

第1話 おばあちゃんち

老猫まるは、今日もおばあちゃんちへ

ヘボヘボと歩く。


あちこち、くんくんしながら、、。

「んん?くっさーーい。」

ヘンテコな顔になっちゃっう。

やりたい訳じゃないんだけど、なっちゃう。


ニンゲンが言うには、フレーメン反応とかって

やつらしい。


「おはよう、まるちゃん。

今日はいい天気だね、おばあちゃん、お洗濯干したらご飯にしようね。」


まるは子猫がいなくなって探し回ってた時に

おばあちゃんに出逢いました。

何日も食べてなくて、ガリガリになって

ボロボロのまるに、そっとお水と白いご飯とお魚をくれました。


いつもなら、ニンゲンには近づかないんだけど

そのご飯の美味しそうなのに、まるは

警戒心を忘れて食べました。


「おや、ずいぶんとお疲れのようね。

何があったのかわからないけど。

辛いことがあったみたいね。」


おばあちゃんはそう言って縁側に腰掛けて

まるを見守っていました。


それからだ、まるがおばあちゃんちに日参するようになったのは。


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