かごめ

@genj

第1話 放課後

僕は、昼休みに約束したあゆちゃんと放課後、校庭で遊ぶつもりで待っていた。


彼女は今日、掃除当番。 僕も手伝えば早く終わるかなと思ってたけど?


「いいよ、こんなの君に手伝ってもらわなくても早くおわるから。」と。


それで授業のあと帰り支度をして図書館で本を読んで時間つぶしを


つい夢中になって司書の先生から「図書館を閉めるよ。」と言われて

 

校庭に急いだ。 まだ彼女とその掃除班グループは来てなかった。


こんなに時間かかってる? と思い。教室へ行ってみる?


自問自答しながら待っていたのだけど、やっぱり行ってみることにした。


僕は4年生なんだけど教室が4階なんで階段を昇っていく


僕の教室1組に 誰もいない! なんで?



第2話 九州のある村


村の広場で子供たちが 遊んでいる


「一つ、二つ、三つ、四つ・・・・・十! もういいかい?」。


「もういいよ!」。 どこか遠くで声がする。


わらじを履いた小さな足が絣の着物の裾をひるがえして走り出す。


「みよ 見っけ!」


「こうた 見っけ!  それから りょう 見っけ!」


「たえ はつ やえ   てる りゅう あき 見っけ!」。


「おおい たけ ごはんだよ! 早くかえってこー!」


「あ ばーちゃんや !」  「おおい つー これで終わりや出てこいよ!」大声で


「みんな 帰るでー!」と、もう一度 大声で呼んだ。


遠くで もういいかい!の声を聴いて つーちゃんは、小屋の前に伏せられた


子でもが二人も入りそうなおおきな籠に隠れた


やえちゃんも呼んでやれば こんなにいい隠れ場があったのにと


思いながら今までかけっこの疲れもあり そのまま眠ってしまった。


小屋の影からじっと見ている目があるのに気付かずに








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