第7話
「なにーーーーーーっ、怪獣になったーーーーーーーーーっ?
知らん知らん、オレは知らんぞ!なーーーーーーーーんも
知らん。いいか、寝朝。寝ぼけるんならベッドの中で
やれ。なあに、わたしはずっとベッドで泣いています?
一度、精神科の外来で泣いてこい。いまのオマエには
そこがお似合いだ」
ケータイが切れた。
「寝朝ちゃんからだろう?なんだって?」
「怪獣になったから泣いていますだとさ。ホントに
オレが泣きたいよ」
硬派が屋上で立ち上がった。
「いいのか、ほっといて?寝朝ちゃん」
「誰も怪獣に手出ししたりはしねえよ
安心しろ」
「別にオレは」
硬派は伸一と教室に戻った。
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