第4話

「私の家はお金がなかった。家には妹達がいて、お金が必要だし、

こんなこと私だってしたくなかった。けどするしかなかった。」


「・・・」


「だから、私に怒ってるようだけど、アンタの何倍も苦労しているのよ。偉そうにクラスでずっとボーとしてくせに、こんな時だけ調子に乗って、もう良いわよ。今後こそ好きにすればいいじゃない」


「・・・分かった」


「・・・っ」


「君が仕方なく盗んでいるのは分かったよ。」


「そんなこと、言って警察に言うんでしょ」


「そうするよ。」


「・・・」


俺は警察に電話をかける動きをする。


「もう証拠はあるし、一つ言うけど」


「何、」


「矛盾してるよね」


「何が?」


「いやほほ全てだよ。別に君の家と、俺が学校で虐められてること関してにはおかしい」


「それは、アンタが楽そうに、何も考えずに、私の気持ちだって知らずに語らずに言うから」


「なら、君にされたように君に俺は金を盗めばいいの?」


「・・・はぁっ?」


「知って欲しいんだろ??なら盗めば満足か、ついでに悪口言いまくって、友達にされたようにぶん殴られた、分かるの?」


「何を言ってるの?」


「これが俺の気持ちだよ。」


「・・・っ、」


「さらに、いえば、じゃあなんで既に見つかった店で証拠も見せられて、注意された店に盗み来たの??反省する気ある?」


「あったわよ。さっきまで」


「そう、じゃ君が反省しなかったせいで、妹達は大変なことにあっても良いんだ」


「何脅すつもり?」


「本当に・・・はぁ、君は俺も一応、君の話には同情したんだよ。」


「じゃあ、何がしたいのよ、」


「いいよ。もう、」

謝ることも出来ない、まぁ、こんだけ盗みを繰り返したら、謝っても次は許せいかもと思われても仕方ないか


「・・・はぁ、いいよ。許すよ」


「・・・はぁ??何よ?怖くなったの?私のこと」


「・・・そうだよ。怖いよ」

春宮さんの妹さん達がどうなるか


「これだけカッコつけて怖いなんて、アンタ、本当にインキャだね」


「・・・」

その日は結局許した。


だが、完全に許す訳じゃない。

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