どこかで静かに憎らしく
いらの庵
政府機関 極秘レポート 草案♯1
昨今、増加し続ける少年犯罪に我々、日本政府は痺れを切らしている。
────そして、ある法案が誕生した。
NEO少年法、
更生不可能と認定された未成年犯罪者に“新しい人生”を歩んでもらう。
この“新しい人生”とは、以前の非道で残虐性のある人格と記憶を消去し、無害で無知で少年らしい人格と記憶を脳内に植え付ける事であり、事実上の死刑である。
そして、新しい人格と記憶を植え付けられた未成年犯罪者は、新しい名前と新しい居場所を与えられる。
新しい居場所で「以前、自分は大罪を犯した」と思いも知らずに日常を過ごしていく。
ただ、万が一以前の記憶を思い出したとしても、その新しい居場所に監視役を派遣しているので、もしもの事があればまた、記憶を植え付けられる。もしくは……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます