夢時代

天川裕司

夢時代

タイトル:夢時代



イントロ〜


あなたはこれまで、わけのわからないことを考え続けた事はありますか?

人はもっとわからないことで悩み、そのことを考えるべきだ…なんて言う作家もあります。

でも嫌ですよね?そんなことする暇があるんならもっと楽しいこと、

今日が楽しければそれで良い♫そうなるのが普通でしょうか?

でも普通ってなぁに?ここでまた哲学論が…。

そんなことで悩み続けてしまった、無限ループの彼がいました。



メインシナリオ〜


ト書き〈高層ビルから世間を見渡す〉


俺の名前は天川次郎(てんかわ じろう)。

今、高層ビルから世間を見ている。


次郎「…なんだ、結局、世間は繰り返しじゃないか。悪事と善行、この繰り返し…」


虚無に囚われた。するといつしか俺の目の前に或る女性が現れてこう言った。


夢子「あなた、この本を読んでごらんなさい。なぁに、本と言っても1枚限り。1枚のペーパーに書かれたものなら読めるでしょ?」


変な売り文句。でも読んでみた。


(本の内容)


人間が自分の存在の真実、何故ここに生まれたのかと言う真実、その生前死後の真実を知れば狂うのである。


その理由は、そこ迄の知識が無いからだ。知恵が無いからである。


神様から境界線を引かれて居り、ここまでなら知っても良い、でもこれ以上は知るキャパシティが無いと初めに決められて居り、その未知の世界に踏み込むからそう成る、そうとしか言えない。


そうとしか言えないと言う処に人間の限界が在る。人間とは、限界である。現在の生き物である。


限界が心身を包んで居る。一歩外に出ればその限界に出会う。簡単に言えば、狂ってしまうと言うのは、限界に達すると言う事である。


人は無から命を創り出す事が出来ない。全て既存のものの上に存在して居り、神様が与えられたそのものを利用して活用してそれを土台にし、生かされて居る。


生かされて居ると言う以上は、人間は自分で生きて居ない。だから命を一から説明する事が出来ないのである。


訳の分からないものの中にも生きて居る、夢の中に生きて居る?この狭間で生かされて居る。


だから自分の本性を知る時、人は狂うのである。狂わずに神様の下(もと)へ辿り着く事、これが信仰生活である。


だから全ての人は皆、この信仰生活が必ず大事になり、文字通りに必要と成る。人が人足る為である。


次郎「…なにこれ。1枚のペーパーって言ったって長いじゃないか」


ようわからん。いやこのわからんと言うので考え続けた。考える価値があると本能が知ったから。


夢子「あなた、信仰を持ってごらんなさい」


俺は教会へ行った。信仰を持とうとしたのだ。


そこで得た教訓。


人は心身に中の異常を来した時、その異常の意味を考える。何故その異常が与えられたのか。そして神様の事を思い考える。


そこから謎への冒険が始まり、意味が解らない、いや解った、どうだろう、と迷うのである。この迷いの道標と成るのが信仰である。


神様の事をそこで思い考えるのは、人間ではもう理解不可能、解釈出来ない、消化出来ないと本能で知るからであろう。


これは苦しい時の神頼みに似て居り、藁にも縋る勢いに似て居り、どうしようも無いからそうするのである。人間の能力には限りが有る。しかし信仰には限りが無い。


永遠であり、神様の下(もと)へ辿り着く唯一の法である。俺も君もあなたも私も、パニック障害に罹る前に、人間病に罹って居る。


人間である事自体が罪の病に在り、しかしそうされながら生かされるその輝きを知り、それが信仰だと知り、この様こそが罪の産物に在り、


その中で生かされて居るからこそ、両者に板挟みに成って居ると知り、その知ると言う感覚は全て感覚であり、理解が及ばない。


これらの事は一瞬で得たこと。時間はないのかもしれない。全ては信じた事。経験した事。考えた事。


そしてまた高層ビルの社屋から、世間を眺めた。

「…なんだ、結局、世間は繰り返しじゃないか。悪事と善行、この繰り返し…」。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=2ekDsg6vCUs&t=68s

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夢時代 天川裕司 @tenkawayuji

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