カルテットガールズ〜こんな青春は望んでいない!〜

スパルタンEX

プロローグ&二年生


誰でも一度は夢見る青春ってものを今俺は体験している。


なぎさくん待ってよ!」


 学校でも有名なドジっ娘。


「渚!なんでボクから離れるんだい?」


 学校では王子様と呼ばれているボクっ娘。


「へー、逃げるんだ。」


 学校ではそこまで喋らない無口っ娘。


「オレから逃げるなんていい度胸じゃんか!」


 学校で恐れられていたヤンキーっ娘。



 もちろんみんな美人だよ。そりゃ嬉しいさ。俺の事を慕ってはくれてるんだし。下心があったとはいえみんなを助けたいと思ったのは事実だし現にみんな学校でも今ではいい意味で人気だから、そんな娘達が俺の事を追いかけてくれてるんだから喜べって言うのは分かるよ。







 でもさ、なんか笑顔かと思いきやなんかすごい怖い顔しながら追いかけてきたり。ってあっ、転んだ。偽物だと信じたい手錠を持ちながら追いかけてきたり。明らかに俺が知らない俺の寝顔を見せながら追いかけてきたり。明らかにアウトだろうカッターみたいなのを持って追いかけてきたり。


 そりゃ逃げたくなるに決まってんだろ!


 ――――――――――――――――――――



 俺の名前は佐倉渚。私立武蔵台高校の二年生だ。

 東京都にあるこの学校は進学校という訳では無いが頭のいい人もいるし何より私服登校ができるというのが魅力だ。


 学校のことは置いておいて、この学校には四人の有名な女子がいる。だけど全員が人気だから有名という訳では無い。

 なんなら四人のうち三人は悪い意味で有名だ。


 なぜこんなことを言い出したのかと言うとなんとその四人のうち一人と同じクラスになったからだ。


 名前は高巻鈴と言って男子にはすごく人気だ。

 ドジを連発していて愛嬌もあるということで男子たちのハートを鷲掴み!というわけだ。

 その代わり女子たちからはぶりっ子だ何だと言われていじめとは行かないまでもことある事に色々押し付けられたりしているらしい。


 俺自身はあまり気になってはいないが友達が言うにはドジの回数が結構多いらしく、わざとやっているんじゃないかと思われてもまぁ仕方ない。という感じらしい。


 だが俺の予想だと確かにぶりっ子みたいなのもひとつだとは思うがそれよりも顔が可愛いというのがでかい気がするけどな。


 まぁそんなこんなで今年1年を過ごすクラスへとたどり着いた俺はまたまた驚いてしまった。

 なんと隣の席が高巻さんだったのだ。


 今も高巻さんのことを考えているので無駄に緊張はしてるけど座らないとダメなので軽く挨拶をしておこうと思う。


「俺隣の席の佐倉渚です。よろしく。」


「あっ、よ、よろしくお願いします!」ドンッ


 早速頭を机にぶつけてしまっている。

 そうだよね。いきなり声掛けたらびっくりしちゃうよね…。


「イテテ…。あっ、私は高巻鈴。たまにドジることもあるけどなるべく迷惑はかけないようにするからよろしくお願いします!」


 え?たまに…なのか?


「う、うん。席替えがあるまでの間よろしく!」


 とは言っても見た目はすごく可愛い。俺だってこんなに可愛いこと隣になれるのは嬉しいしドジくらいなんだってんだ!





 しばらくすると人も揃い始めて、恐らく高巻さんと同じクラスだということで喜んでる男子やそれを見て引いてる女子たちが騒いでると担任だと思われる人が入ってきた。


 あ、ちなみにさっき話してた友達の坂本寛二は同じクラスでなんなら俺のひとつ前の席だ。


「おい!俺ら当たりかもしれねえぞ!」


「なんだよ急に。びっくりするだろ。」


「でもお前もそう思うだろ。四人のうちの一人がこのクラスだし担任も美人の芳澤ちゃんだしさ!しかも高巻さんと超近いじゃん!」


「いや…別に…俺はそんなこと考えてないけど。」


「嘘つくなって!お前だって…」


「そこ!うるさい!」


 やーい、怒られてやんの!


「佐倉君貴方もですからね!」


 俺もか。

 

「あっ、すみません。」


「新しい学年になって後輩もできるからって気を抜くのはダメですからね!むしろ二年生は三年の受験のための準備期間なんですから。一年間高校生活を経験したんですから一年よりもしっかりしないといけないんですから…」


 そう。なんとなくみんなわかったとは思うがこの芳澤先生、確かに美人で人気は高い。だけど説教くさいのだ。

 そのため授業をしてくれる分にはいいけど担任だとちょっと…というタイプというわけだ。


 ちなみに坂本はこの後さらに怒られるだろう。なぜならこいつは彼女がいるのだ。名前は喜多川結と言って性格はとても明るい、しかも可愛い。

 なぜこいつがと常々思ってる。


 そんな不条理を嘆いていると先生の話も終わったようだ。


 ということは…自己紹介か。

 嫌だなぁ〜。







 










 まだこの時の俺はあんなことになるなんて考えもしていなかった…







 っていうか考えられるわけないやろ!



 ――――――――――――――――――――


 タイトルなんてものは考えられないので誰かいいの出してくれると嬉しいです。


 自分の癖なヒロインしか出さないつもりなのでこれ以上増えることは多分ないはずです。


 評価よりもタイトルの案をください。


 モチベ爆上がりすると思うので。

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