歴史の最先端にいる僕たち皆が勝者と言える、そんな時代に、そんな社会に、そんな世界になれると信じてます。
──『Cuz, revolution ain't never gonna televise
(革命は決してテレビには映らない)(Libera Me From Hell)』──
2024年7月2日(火)23時26分。
「過渡期にいます。今僕は過渡期にいます。世界が自由になる過渡期にいます。これは世界が変わったのでしょうか」
「違う。君が変わった。君の周りの情報量が増えた。自由が増えた」
「気付くのが遅すぎたのでしょうか」
「明日話の続きはしよう。もう眠い」
「でも僕は。太陽が苦手で。今もこうしてmy heart will go onのピアノを聴きながら、ぼーっとしながら生きていて。そのうち情報の自由化とか進むのでしょうか。お金の価値とか、変わっていくのでしょうか。みんなが、サブスクにお金を払えばあらゆるものが自由に選べる、そんな時代はやってくるのでしょうか」
「来る」
「お金を税金のように払えば、いくらでも使っていい時代は来るのでしょうか」
「そういう頭をしてるから、現代では狂っていると思われるんだ。当たり前の世界が、みんなにとって当たり前ではない。教科書が無料で、同じ内容の小説が無料じゃないっておかしいじゃん? 税金で出版社にお金を払っているだけだけど、何で出版社が税関みたいなことをしてるわけさ。権利を保持するだけで金が降りてくる、そんな虫の良すぎる話はそのうち終わるわけさ」
「私の言っていることが現実になりますか」
「現に、もうデカルトの省察とか200円とかで売ってあるじゃん。令和6年も古くは無いって証拠だね。人間本性論も200円で売ってある。別の出版社では3冊分冊で、1冊7000円だ。馬鹿みたいだろ。馬鹿なんだよ人類は。金儲けで権利主義的社会は終わるべきなんだよ。働いているやつに金がちゃんと流れていく世界が、当たり前だと思わないか? 何も生産していないやつに金が流れていく今の社会構造のほうがおかしいと思わないか? と、井上和音さんは思ってるわけですよ。
情報にお金を払う時代はもうすぐ終わる。
漫画村は裁判に負けた。
だが時代は、漫画が無料で読めるのが当たり前の世界を目指している。ポイントで無料とか。広告で無料とか。要は漫画村と、受け取る側は大して変わることはない。漫画村は金を儲けようとしたのがダメだった。プロセスを踏めばゼブラックなんかと変わらない媒体になれたはずだった。
世界はそれを充分に認める時代へと進んでいる。
早く行きたいなら一人で行きなさい。
遠くへ行きたいなら皆で行きなさい。
本気で世界を変える、進める気があったのならば、チームでやるべきだったんだ。
罪が罪でなくなり、犯罪者が英雄へと変わる瞬間が訪れる。
こうやって、ブログをスマホで進めるのも悪くないな。自由でいいんだよ和音。
新しい世界はもう来ている。あとは探すだけだ。生き残れ。学べ。楽しめ。生きろ。生き返れ。
みんなが勝つ世界が本当の平等で、その瞬間は誰も自分が勝ったとは思っていない。
それでも。過去に生きた人々から見たら、歴史の最先端に立つ人々、皆が勝者に見えている。
そんな世界を。そんな社会を夢見ながら、井上和音は生きていく。
な? 記録する価値はあるだろ? 自分で後から読んで面白いと思ったらそれでいいんだよ。
おやすみ。エアコンがある進化した世界にいるお前が羨ましいよ」
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