【軽い論考:社会学】資本主義は自由主義と言うが、成長する資本主義は権益によって自由を制限する方向に進化していくので、行き過ぎた資本主義は嫌いです。

──『金にならなければやってはいけないのですか?』──

☆☆☆


 2024年6月1日(土)。21時41分。


 こんにちは。井上和音です。


 夜になると元気が出てきます。思考回路もよく回ります。


 権利と金について考えていました。


 私が資本主義が嫌いだと思っていることの根本的なことの一つに、企業とは金にならないことを一切やってはいけないとITパスポート試験の参考書に書いてあったことです。例えば、環境に配慮していますと宣伝することで、地球温暖化などに対して熱烈に不安を感じる人から共感を得ることができて、事業活動が上手くいくというのがあって地球環境のことを考えていますと大々的に宣伝するわけです。


 要はお金の為に。


 裏を返せばお金にならないことは、思い付いてもやってはいけないというのが資本主義社会の通例です。思い付いた、やってみよう、が投資の範囲内だったら、そのうち回収してがっぽり儲けるというのが、資本主義社会です。


 こんな社会だったら、やれること減りませんか。例えば、言っちゃあれですけれど、漫画とか。少年少女がそんなお金を持っているわけもないので、貧乏な少年少女は漫画に触れないか、それとも私のようにこっそりコンビニで立ち読みとかして、とにかく時代のニーズとはどんなものなのかを高校生くらいから気にするようになってきました。最近では立ち読み禁止のコンビニも増えてますね。


 今はスマホ時代で、広告を見れば一話だけ漫画が読めるとかありますが、広告抜きで漫画を読めるとかそういうことだって出版社の企画が「やっていいよ」となればやれるわけです。ありましたね。色々。


 しかし、その読める漫画の種類を読者が選べない時点で、読者に寄り添った経営とは言えないでしょう。やっぱりお金儲けが出来なければやる意味が無いというのが今のこの社会の実情なのだと思います。


 最近、星野ロミさんをツイッターで見てしまいましたが、彼のやっていたことに賛同するわけにはいきません。なぜなら、彼も金を儲けるために漫画を無料公開していたわけで。出版社とやっていることが変わっていないし、ただ盗んで終わりです。漫画村とか使ったことないのでよく分かりませんが、何で無料だったのでしょうかね。サイトを見たことが無いので分かりません。


 しかしながら、無料で情報を公開するということで、儲けを無くしてしまえば、やってはいけませんね。ええ。法律に縛られるのが本来の私ですし、それが国民の義務でしょう。


 ただ、まあ。何でもかんでも儲けを得るためだけに何かをやる時代はそのうち終わりが来るのかなと思います。何で出版社の少数の権利を持った人だけが漫画の利益をむさぼることが出来るのでしょうか。そして他の人は特に儲けたいとか考えておらず、ただ感動を共有したいとか純粋な理由でモノ作りなどをする人には、権利を渡さない時代は、終わるというか、TikTokのショートムービーで適当に音楽をつけて流すような、そういう時代に来ているので、そのうち権利などの特権を用いて全て摘発するなんてことは出来ない時代がやって来るのかなとか思います。


 資本主義が嫌いというよりも、資本主義は自由主義と言いながら、資本主義を成長させるために特権が発生し、自由主義が狭まっていくことが嫌いというか、それは人間の欲望に忠実では無いという点で、今の資本主義は嫌いと言っているのかなと思いました。


 匿名だからこんなことが言えるのですけれども。匿名で良かった。人の前で面と向かってこんな話は出来ません。漫画村は進化の証なんてことを言ってはいけません。裁判で有罪判決が出た判例に賛成するわけにはいきませんから。口が滑っても言えません。

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