お昼の営業(その2)

さてさて仕込みが終わり時計の針は

11時半を回り、小料理屋アコは昼営業の開店準備をしていたその時には、

お客がちらほらと…珍しく行列が

できている

ちなみにメニューは金曜日はカレーと決まっている

週末はとお客が考えなくても

良いようにと思っての事か、

ただ単純に面倒くさいかは

神のみぞ知る


相木【こんちは~大将!アコさん!

   開店まだですか~】


アコ【相も変わらず開店前に

   来るわね~しかもほぼ

   1番で…】と若干あきれた

   感じで話している


浮田【今日終われば明日休み

   だし仕事も後少しで終わり

   だし腹ペコなんすよ~】


アコ【何わともわれ早すぎよ!

   もう少し待ちなさい!

   いいわね!】


相木【え~少し位…

   何とかなりません…】


広志【もう少しだから

   待ってくれ!】それから

   5分が経過…


広志【アコ!いいぞ~開店だ】と

   声をかける


アコ【はい!じゃあ開店で~す】


アコ【はい!いらっしゃい!】


広志【いらっしゃい!毎度!】


店にはお客さんがぞろぞろと

入って、おもむろに席に座る


相木【あぁ~腹へった~】


浮田【本当にもうペコペコだよ~】


アコ【はい、おしぼり】


広志【アコ!あがったよ‼】


アコ【は~い‼よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま

   めしあがれ】


榎本【こんにちは~入れます?】


アコ【えのちゃんいらっしゃい

   ちょっと待って下さいね】


榎本【分かりました】


相木【今日のメニューは】


アコ【キノコと野菜のカレーに

   サラダに肉団子汁ね】


浮田【今日は野菜多いですね~】


相木【そうっすね~】


アコ【あなた達、いつも肉ばかり

   でしょうからね!

   ここで野菜の栄養も

   取らなくちゃ…ね】

   と満面に笑みで語ると


相木【はい!いただきます】と

   いけないものを見て

   しまった心境で一口

   食べると…


浮田【美味いですね~】


相木【美味い!】


アコ【そうでしょ~しっかり食べて昼からもしっかり働くのよ‼】


相木【はい‼】

浮田【はい‼】

榎本【しっかり働きます‼】ともりもり食べていると…


鴨居【こんにちは~今日も盛況ね~】

紀村【本当ね~】

久藤【入れるわよ】

小糸【お邪魔するわね】


アコ【いらっしゃい!少し

   お待ちいただいて

   良いですか?】


鴨居【大丈夫よ!みんなで久々に

   カラオケ行って熱唱

   し過ぎてね】


アコ【それでですか?】


紀村【そうそう久々だったしね~

   今のカラオケも飲み物食べ物

   おいしくなったわね~】


久藤【でも、あの採点機能は

   厳しすぎよ】


小糸【順位もそうよね】


アコ【でも今日の日替わりは

   カレーなんですけど】


鴨居【カレーなんていいじゃない

   の~】


広志【いらっしゃい!ウチの

   カレーそんなに辛く

   ないんですけど…

   そば屋のカレーを

   目指してまして】


鴨居【年寄りにはちょうど

   いいわよ】


紀村【そうそう】


久藤【まろやかなカレーが

   落ち着いてくる年に

   なった証拠ね~】


小糸【ほっとする味よね】


それから、様々なお客様がご来場して、美味しいお昼を食べて

みんなエネルギーチャージをして

昼からの仕事に向かっていったの

でした


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