コミカライズ原案力、サブスク新規登録者の呼び込み力
カクコン10の募集要項が発表されました。
この分析に関する文章は、結果発表後からチマチマ書いていたのですが、カクコン10の短編コンテストでは「短編特別賞」がなくなっていたので、要項発表後は「今回だったら何も受賞できなかったかもなぁ」と思って過ごしておりました。
そして、「第二回円城塔賞」の開催はなかった……_| ̄|○
(地味に前回、最終選考対象30作品に残っていたのでリベンジを計画してた)
さて、落ち込み終わったので気を取り直して、カクコン10短編の募集要項見ていきます。
カクコン10短編の小説部門での受賞枠は以下のとおり。
・短編賞(ファンタジー短編部門、恋愛短編部門、ラブコメ短編部門、現代ドラマ・文芸・ホラー短編部門、エンタメ総合短編部門より各部門1名)
・読み切りコミカライズ賞(若干名)
・カクヨムネクスト賞(若干名)
選考委員
・カクヨム編集部
・フラッパー編集部
・コミックエッセイ編集部
・コミックニュータイプ編集部
・LScomic編集部
・カクヨムネクスト編集部
せっかくなので、一つずつ見ていこうと思います。
①短編賞
前回までは2~3名しかなかった枠が、5名に大幅アップ。
②読み切りコミカライズ賞
短編特別賞がなくなったのと入れ替わりで新設です。いままでのAmazonギフト券1万円分の代わりに、コミカライズするよ! ってことですね。
③カクヨムネクスト賞
公式自主企画「百合文芸コンテスト」から生まれたネクスト作品と同じパターンですね。どちらかというと、プロ作家向けの企画書部門って感じなのでしょうか。集英社ダッシュエックス文庫のIP小説大賞に近い印象。
うーむ。
短編特別賞って、おそらく「良い作品だったので、コミカライズ検討したけど無理だった」って作品が受賞できたと思うのですが、今後は「コミカライズ検討したけど無理だった」作品は何も受賞できなくなるのか……と少々ションボリですね。
良い作品だったので、コミカライズ検討する。
↓
コミカライズ化可能なのは大前提。その上で、作品の良さで格付け。
選考方法が上記のように変わったんでしょう。受賞するには、コミカライズできるポテンシャルは「絶対不可欠な要素」ってことっすね。厳しぃぃいい!
カクヨムネクスト賞は……第二の背筋先生でも探されてるんだろうか(苦笑)
新作出すたびに熱心に読んでくれるような作家にファンがついてるタイプで、サポーターが多い作家さんが有利かもしれない。私のイメージだと、春海水亭先生のような。「サブスクに新規登録してでもこの続きが読みたい!」と思わせるポテンシャルが必要ってことっすね。厳しぃぃいい!!(二度目)
さしずめ、コミカライズ原案力・サブスク新規登録者の呼び込み力とでも名付けておきます。
やはり、カクコンの先にあるKADOKAWAからの何かしらの商品展開を考えると、どうしても「自己の商業的な価値」を示さないと、受賞は難しそうです。
③カクヨムネクスト賞はおそらく商業プロ向けなので、無名のアマチュアが受賞を狙うならば、①短編賞及び②読み切りコミカライズ賞になるのかな。
となると「月刊コミックフラッパー」の掲載作品・読者の傾向の分析も有用そうですね。
ただ、この分析が正しいとは限りませんので、こういう考え方・視点もあるんだなと読者の方に思って頂けましたら幸いです。
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