ビッグ・バン

多方面で活躍されている先生方が一様に掘り下げている問題。それは、史学及び人類学を基づく日本人の起源である。

斯くして私自身はというと、日本人のルーツを探る事は無く(他先生方が既に研究結果を成し得ている事実が多い要因もあるが)、あくまで神話学に根付いた考察を深め論拠したい。


『古事記伝』よりアメノミナカヌシの存在意義を問いたい。日本神話における天地開墾の最重要な創造神であることに他ならない。

アメノミナカヌシ→天御中主と解釈する。


では、天の真ん中から神は何を落としたのか。


そう、日本神話が他国の神話に比べ抜きん出て優れている理由の一つが此である。

天地に留まらず世界の創造、つまり宇宙。

何もない空間から宇宙という巨大なブラックホールを産み落としたと暗示される。

其がアメノミナカヌシ。

伊弉諾と伊波の祖父に当たるとされる創造者。


私の他愛ない愚考はこうだ。

宇宙という巨大な真空空間を産み出せるのは外側にさらに巨大な大気の空間があることを示唆している。真空は大気中の一部を固定し、空気を抜くことで生まれる。

そもそも、宇宙が成長し続ける巨大なブラックホールであることはNASAの研究でも明記されている。神話的共通の面で言えば、ギリシャやローマ神話が神々の由来を天の輝星に委ねていることに限る。



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