2006年・総武線で起きたNHK職員のある不祥事~オレはハメられた!!男に痴漢をしてしまった男のむなしき言い訳~

44年の童貞地獄

第1話 男に痴漢したNHK職員

2006年12月16日、NHK放送総局ライツ・アーカイブスセンターのアーカイブス部に勤める芳之内祥智(30歳)という男がJR総武線内で痴漢を行ったとして、都迷惑防止条例違反で逮捕された。


NHK職員の不祥事自体は、時々報道されるからこの事件は別に珍しいことではない感じがする。

しかし、この山之内というNHK職員の男が犯した痴漢行為はやや特殊だった。


彼が痴漢した相手は大学生の青年、つまり男だったのだ。


しかも、この事件の捜査関係者によると「女性と間違えて触ったわけではない」らしく、はじめから男と分かってやっていたのは間違いないため、完全無欠のホモ痴漢である。


調べによると、12月16日午後7時30分ごろ、仕事が休みだった芳之内は、御茶ノ水から浅草橋間を走っていたJR総武線車内で吊革につかまって立っていた男子大学生(19歳)の尻を、後ろから約三分間にわたって触り続けたという。

当時朝のラッシュアワーと違って、車内はさほど混んでいない状態だったから大胆不敵である。


しかし、あまりにも露骨な犯行であったため相手の大学生本人に取り押さえられてしまい、浅草橋駅の駅員に突き出されて御用となった。


山之内は取り調べに対して容疑を素直に認め、「不眠症で薬を飲んでいて、頭がボーとしていた」と供述したが、そんなものが言い訳になるわけはない。

この事件はすぐさま明るみに出て新聞各社に報道された結果、彼はNHKという鉄板の職場を追われた。


一見自業自得で救いようがないように見えるこのNHK職員によるホモ痴漢事件だが、背後にはちょっとした闇が存在していた。


それは後日、某スポーツ紙の取材に加害者の山之内自身が応じたことにより、以下のとおり明らかにされた。


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