ノーヒント意味怖

ノーヒント意味怖

タイトル：ノーヒント意味怖

・パズルの輝き

私の毎晩の楽しみは、光るパズルを組み立てること。

仕事から帰ってきた時にちょうどパズルが光ってるようにと、

私はミニライトをタイマーでセットして、そのパズルに照射させ、ちゃんと光るようにする。

私は40代半ばで独身だから、このパズルが光ってくれてると

暖かな家庭のぬくもりを味わえるような気もし、嬉しい。

ある日、そのミニライトの電池が切れたので交換。交換したその夜に大きな地震が来た。

「きゃああ！」と泣き叫びながらも、停電したその家の中をミニライトを携帯して持って回る。ちゃんと光ってくれるから便利。

それからまた穏便な生活に戻り、仕事帰りにいつも光ってくれてるこのパズル。私の心を暖めてくれる。

それから数日後。掃除した時にそのライトを落としてしまった。

急いで確認したがライトが点かない。まさか壊れた！？

そんな事を思いつつ電池のカバーを外してみたところ、

「なぁんだ、電池、反対に入ってたんだ」

また入れ替えて点けたらちゃんと点いてくれた。

・ドローン

私の趣味は工学。このたび、ミクロドローンを作るのに成功した。

それを日常空間に飛ばし、いろんな人の顔を撮ってくる。このドローンには同じくミクロのカメラが付いていた。

1人の顔を、眠っている時と起きている時とに分けてファイル保存。

「ったく、最近パトカーの音うるさいな」

クローゼットを久しぶりに開け、今まで撮ってきた「眠っている人の顔」を久しぶりに眺めた。

・変な写真

最近、俺のもとに変な写真ばかりが送られてくる。

白黒の写真で、ぱっと見、それが何なのかよくわからない。何となくレントゲン写真みたいだ。

そして俺はある時、ある女子から告白された。

その女子と愛の営みをしていた時、なんだか懐かしいものを感じた。

・降りる駅

私は電車に乗るとすぐに眠ってしまう。

仕事で毎日疲れているからだ。

でもそんな時でも助けてくれる人はちゃんと居る。

この前もそうだった。私がうとうと眠っていた時、

ちょうど降りる駅の1つ前で、

「もしもし、そろそろ駅ですよ？」と教えてくれた人が居た。

見ず知らずの男の人だったが、私はその人にまた感謝した。

・示談

俺はこの前、車で事故を起こしてしまった。

でもその相手の人が良い人で、「示談にしましょう」と言ってくれた後、

結構しそうな高級車だったのに、弁償金はその3分の1で負けてくれた。有難かった。

でも数日後のニュースでその人がテレビに出ていた。

どうやら殺人犯だったようだ。その犯行に使ったのがあの車。

そしてその人は警察の人だった。

・Vチューバー

私はVチューバー。毎晩遅くまで、レトロゲームをみんなと一緒に楽しんでいる。

みんなと言うのは私の動画に集まってきてくれる視聴者達。

長年付き合っていくと、結構、信頼関係も築けてくる。

そしてメンバーと言う親衛隊のようなファンもついてくれるのだ。

その日の夜も、いつものように皆と一緒にゲームを楽しんでいた。

その時メンバーの男の人が私に助言してくれた。

「右肘、危ないよ♪コップに当たって落ちそうw」

「あ、ありがとう〜」と言ってコップを見たら、本当に落ちそうになっていた。

・ベージュ色のブラウス

俺の恋人が何者かに殺された。それは俺がベージュ色のブラウスを彼女にプレゼントしたその直後。

「はぁ…」と深く溜息をつく俺のもとに友達が集まってきてくれた。

そして沢山励ましてくれた。俺はやっぱり思う。

「あのブラウスを着たお前の姿も見る事ができなかったな…」と。

また友達が俺のもとに寄ってきて励ましてくれた。

「由美子はきっと幸せだった筈。あのブラウスを握り締めて旅立ったんだから」

・お隣さん

私はお隣さんととても仲が良い。男の人で、名前は健二さんと言う。

健二さんは結構ないたずら好きで、私の家の窓ガラスによく落書きなんかをしたりする。

でもあるとき本当に怖かったから「もうやめてよ」と言った。

するとそのあとで同じその窓ガラスに「ごめんね」と書かれてあった。

・敏腕の警察

あの人は本当に敏腕な刑事だった。あの事件の事は今でも忘れない。

犯人の家に踏み込んだ時、鑑識をすぐに呼んで床にルミノール試薬をふりかけさせた。

すると見事に血液反応が出てきたのだ。

その勢いで刑事はキッチンへ行き、そこにあった包丁にまでルミノール試薬をふりかけさせ血液反応を出させた。その場で犯人は逮捕。

被害者は焼死体で、刃物による傷が致命的なものだったなんてそのとき誰も知らなかったのだ。

動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=2Bx1_VyNWc4&t=73s