ある事件

天川裕司

ある事件

タイトル:ある事件



デリバリー「ありがとうございます。えー2230円になります」


幸子「どうもありがとう〜」


やった。今日もマックデリバリーを注文し、大好きなチーズバーガーとマックナゲット、

そしてポテトのL、あとコーラのLサイズを頼んでやった。

私はこう見えてマクドナルドが大好き。

ケンタッキーのチキンも大好きだが、あれは高い。だから手の届く範囲と言えばマクドナルド。


幸子「うん♪おいひい、おいひい♫」


今日もマクドナルド日和だ♪


ト書き〈事件〉


でもここ界隈で最近、ストーカー事件や強盗殺人なんかの事件が起きていた。怖いもんだ。


そんな時、私の友人が何者かに襲われた。

いつものように公園横の道を歩いていた時、夜道だったからか、

いきなり後ろから刃物を持った男が現れて、強姦されそうになったと言う。


その時の感触で40代位の男だったらしく、

髪はボサボサで、ベージュ色のコートを着ていたと言う。


幸子「怖いよね〜、気をつけなきゃダメだよ」


私は友人にそう言ってやり、自分でも周辺を注意しなきゃ…なんて思ってた。


ト書き〈襲われる〉


でも、事件と言うのは向こうから勝手にやってくるもの。

どれだけ注意をしてもそれは侮れず、ときにそのハードルの高さから、防ぎきれないハプニングにもなる。


私が今住んでいるこのアパートに、ついに強盗が入ったのだ。


幸子「きゃああああ!!」


私は必死に抵抗して部屋のものを男に投げつけ、

腹面を被ったその男はバランスを崩し、激しく床にこけた。

その時テーブルで頭を打ったのか、男は気絶した。

もしかして死んだの!?なんて思ったが大丈夫だった。


でも覆面を少し剥ぎ取り男の素顔を見たとき愕然とした。


幸子「こ、この人は…」


つい数日前に会った、何となく知ってる人物。

そしてその時つけっぱなしにしていたテレビから流れてきたのは、

ストーカーが逮捕されたと言うニュース。

40代位の髪がボサボサの男で、ベージュのコートを着ていたあの変質者。



解説〜


・数日前に会った何となく知っている人物→マックデリバリーの店員。


・40代位で髪がボサボサで、ベージュのコートを着ていたあの変質者はそのまま別人。


世間では誰が犯人かわからない。この恐怖も同時に挙がる。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=KyIhTJ2K8jM&t=64s

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ある事件 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ